「あんまり教えたくないんだけどなぁ…知る人ぞ知る大人の隠れ家」ホテル&リゾート那須霞ヶ城GC/ゴルフ場Gメンが行く♯4

「木のぬくもりムンムン!知る人ぞ知る那須の隠れ家的存在」ホテル&リゾート那須霞ヶ城GC/ゴルフ場Gメンが行く♯4
まさに“逆さクラブハウス”

全国に散らばるゴルフ場営業のスペシャリスト、通称「ゴルフ場Gメン」(GGM)たちによる新企画がスタート。全国各地のゴルフ場に潜入し、コース攻略のポイントやグリーンの特徴、ラウンドに必要なマル秘情報を徹底調査する。その詳細なレポートを、ラウンド前の予習に、もしくは予約のきっかけに役立てて欲しい。第4回目は那須の山間に潜む知る人ぞ知る「ホテル&リゾート那須霞ヶ城ゴルフクラブ」(調査Gメン/タケG)。

地元の人でも知らない!?

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エントランスはまさに異空間

こんにちは。北関東地区営業担当のタケGメンです。群馬、栃木、茨城などの北関東エリアは紹介したいコースはいっぱいあるのですが、まずはここ「ホテル&リゾート那須霞ヶ城ゴルフクラブ」を紹介したいと思います。えっ? 聞いたことないですって? ごじゃっぺ言うでねって(栃木弁で「いい加減なこと言うな」)? そうだと思います。実は私もこのエリアを担当したことで初めて知ったコース。地元那須の人でも知らない人がいるぐらい。

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ことしで開場から30周年を迎えますが、なぜ一般的に知られてこなかったのか。これまで特に大々的に宣伝や集客をすることはなかったのが大きな理由です。パブリックコースではありますが、一日の組数も少なく、ゆったりと回れるコースとして認知されていました。時に“貸し切り状態”の日もあったとか。それが、昨年10月から経営母体が変わり、積極的に周囲に開放するようになったんです。

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その外観のスケールの大きさに圧倒される

実際にコースを訪れてびっくり。とてもインパクトのあるクラブハウス、ゆったりとしたコースの造り、過去にトーナメントが行われていた戦略性の高さ、そして那須特有のリゾート感。お客さんのフックになるような要素がてんこ盛りだったんです。従来のお客さんからすれば、「あんまし紹介すんでねぇよ」と思うところですが、これは紹介せずにはいられない。それだけの隠れた秀逸コースなんです。

巨大な木造建築のクラブハウスはそのためだけに行く価値あり

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クラブハウス内は木のぬくもりムンムン

このコーナーはいつもコースの特徴から入るのが通例。ですが、写真を見て驚いている方もいると思いますので、まずはクラブハウスを紹介していきたいと思います。周囲のうっそうとした森を抜けると、突如現れる巨大建築。初めて行く人はその存在感に圧倒されます。むき出しになった木の梁が目立つ外観。木造建築の商業施設では日本最大級の規模を誇り、「栃木県マロニエ建築賞」という賞に輝いたこともあります。プレーの前に、この建物を見るだけでも満足。

そして、クラブハウスの中に入っても驚きは止まりません。延床面積約10,000㎡(商業施設と同じぐらい)という広々とした空間。室内も木がむき出しになっていて、木の温もりを感じます。天井も高く、採光は十分で、明るく開放的な吹き抜けのロビーは居心地が非常に良い。練習せずにレストランでゆっくりお茶でもしたくなっちゃいます。クラブハウス内には室内パター練習場まであるんですよ。

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クラブハウス内には室内用パッティンググリーンも

クラブハウスをいい感じに撮影しようと思ったのですが、被写体が大きすぎて画角に収めるのが難しい。でも、見つけました、撮影スポット。いちばん写真映えするのは、18番パー5の3打目地点から。クラブハウス全体がキレイに収まるばかりか、池にクラブハウスのシルエットが映り、見事な“逆さクラブハウス”をパシャリとできます。朝夕の斜光と共に撮影できた日には、もうSNS映え決定です。スコアと一緒にシェアしてけろね。

木造ついでにお話ししますが、霞ヶ城のコースのテーマは「木」にあると言えます。自然に囲まれたコース内には、いたるところに特徴のある樹木があります。カリン、ヤマボウシ、サルスベリなどなど、木々を見るだけでも楽しめる。実際にプレー中は木を眺めている余裕はないかもしれないですけどね。中でも注目したいのが、コースのロゴになっているヤマボウシ。6、7月ごろにキレイな花が咲き、その時期を選んでプレーしにくるお客さんもいるそうです。

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クラブハウス前のカヤの木は存在感たっぷり

クラブハウス前には、開場当時に屋久島から移植されたという巨大なカヤの木があります。スタート前にこのカヤの木を拝んでおくと、ご利益でスコアが良くなるって言う常連さんは多いみてぇだよ~。

最難関の11番ホール

では、コースに目を向けてみましょう。那須という土地柄、コース内はアップダウンが激しいかと思いきや、意外とフラット。グリーンも手前から受けたホールが多く、その点は実に素直です。プライベートを重視したゴルフ場のため、ほぼ全ホールがセパレートしており、いわゆる“隣のホール”が存在しません。つまり、林に入ったら即OB。「球を曲げたけど、隣のホールだから打てるよ、ラッキー」は通用しません。OBが浅いため球を曲げないスキルが必要になってきます。

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11番ホールのグリーン側から。グリーン手前にある1本の木が“いい具合”に邪魔をする

最難関は11番のパー5。距離は短いのですが、右ドッグレッグしていて、上記したようにティイングエリアからの見た目が狭く、ティショットが難しい。落としドコロは実際けっこう狭く、うまくフェアウェイキープしても右サイドに行くとグリーンがブラインドになり、2オンは狙えなくなります。レイアップして3打目勝負したとしても、グリーン両サイドにアゴの高いバンカーが待ち構えている上、2段グリーンなので、ピン位置によっては狙いドコロが非常に難しい。

さらにやっかいなのは、グリーン手前にある1本の木。フェアウェイをキープしても、この木が邪魔して2オンを狙えなくなるという難しさがあります。

実に歯ごたえのある上がりの17&18番ホール

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霞ヶ城は上がり2ホールにドラマが待ち受ける

続けて注目したいのが、17番と18番の上がり2ホール。霞ヶ城は2016年に男子シニアツアーのトーナメントも行われていたほどで、上がりホールでドラマが起きるような、試合を意識した作りになっています。

まずは17番から説明していきましょう。大きく左ドッグレッグした打ち下ろしのパー4。こちらもティショットの狙いドコロは狭く、OBギリギリの右サイドを狙っていかなければ2打目でグリーンを狙えません。

右サイド狙いが成功したとしても、2打目地点は基本的に左足下がり、かつグリーン手前に大きな池が待ち構えています。「左が池×左が浅くOB×奥バンカー×左足下がり」という複合要素が、打つものを迷わせます。ここはパーで上がれたらOKだと思ってください。

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17番のグリーンからの景色

続く18番は距離が長い上(574yd)、1打目は谷越えのティショットを打たなければならず、緊張感があります。左サイドには2つの池が構えており、右サイドもOBは浅く、フェアウェイの打てる幅は狭い。グリーン周りには大きな池と、3つのバンカーが構えています。3打目でグリーンを狙うにしても、プレッシャーとの戦いになるのは必至。ティショットからグリーンまで手を抜けないため、ここでスコアが逆転することは多い。

シニアツアーを開催していた当時から、ジュニアの試合などでもドラマが起きやすいホール。冷静なジャッジが求められます。そんな緊張感の中でも、ちゃんと池の手前で“逆さクラブハウス”を撮るのを忘れねぇでほしいべ~。余裕ないかな?

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18番のティイングエリア。白ティでも574ydとタフ

コースに出たら誰にも会わない“超プライベート感”

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広々としたスタートホール

もともと集客に力を入れていなかっただけあり、コース内の雰囲気は非常にゆったり。スタート時間の間隔は10分おき。ほぼ全ホールが隣のホールとセパレートされていて、隣のホールが見えません。つまり一度コースに出たら、左右も前後もなかなか他のお客さんに会うことが少ない。そのお忍び感が好きで訪れる人も多いとか。プライベートコース感がたっぷりで、それがウリだったりもします。

併設するホテルは30部屋あり、大浴場は天然温泉が流れています。お風呂は露天で解放感たっぷり。さらにサウナも併設していてゆっくりと一日を楽しむことができます。スイートルームもあり、露天ジャグジー付きの部屋が3つあります。スイートルームからはコースが一望でき、ラウンドを振り返ってゆっくりお酒を飲むひとときも楽しめます。

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日差しがたっぷりと注ぐ客室

宿泊者は希望があればクラブハウスの端のラウンジで、カジノにあるようなルーレットやビリヤードをしながらお酒を楽しむことも。翌日がラウンドの人、酒飲み過ぎてっとあとでえれぇことなんべよ~!。

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リゾートっぽくビリヤード台も
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ルーレットで遊ぶこともできる

タケGメンの「これは伝えたい!」ゴルフ場のプチ情報

・4番ホールの2打目地点付近にカリンの木があり。時期によっては実を付けていて、香りが非常に良い。ラウンド途中に落ちたカリンを拾って持って帰るお客さんもいるとか。
・パー3は距離が長いホールが多く、難度は高め。3番ホールは谷越えのティショットで、アイアンのスキルが必要になってくる。

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5番ホールは池越えのパー3(白ティで161yd)

・大きな1グリーンは目がなく傾斜の読みに集中したい。
・地産地消の食事が多く、夕食も評判が高い。
・ホテルも今後リニューアル予定。
・スイートルームには露天ジャグジーつきの部屋が3部屋ある。

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レストランからはコースを一望
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写真映えのするクラブハウス内
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空からクラブハウス
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スタート小屋もなんだかオシャレ
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まさに木々に囲まれたコース

さあ、プレーしてみたくなったかな?コース情報はこちらをCheck!

ホテル&リゾート那須霞ヶ城ゴルフクラブ

・18ホール パー72/7010yd(OUT・IN)/コースレート72.7
・設計者:スティーブシェイ(バーガーパートナーシップ)丘陵コース
・練習場あり:350yd/リモコン常用カート
・グリーン:1グリーン/ベント(ペンクロス)/平均スピード9ft
・フェアウェイ芝:その他/ラフ芝:その他
・バンカー数:68
・アクセス:東北自動車道 那須IC 19km
・住所:栃木県那須郡那須町伊王野2710/TEL:0287-75-2300

GDO予約総合評価★★★★★4.8

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