「差が出る！ 冬場の日焼け止め」 ヘルスケア編

今回のテーマは「スキンケア」

薄毛や抜け毛などの頭皮ケアだけが、男性が気になるメンズヘルスケアではない。いつまでも若々しい見た目でいるためには、シミやシワのスキンケアもしっかりと気にかけたいところだ。今回はシミ、シワなどの肌トラブルについて、メンズヘルスクリニック東京の小林一広院長に伺った。

（以下、小林院長の解説）

とにかく「紫外線」をブロック！

シミとシワが増える一番の原因は、太陽光に含まれている紫外線に曝露され光老化すること。紫外線を浴びる量が、将来的にどのくらいシミやシワが出るかという差になります。ですから、ゴルフなど長時間外にいる場合は、帽子をかぶったり袖付きの服を着るなど肌の露出を控え、紫外線をカットすることを普段から心がけることが大切になります。

冬でも必須！ 日焼け防止

紫外線にはその波長の長さによって「A波（UVA）」「B波（UVB）」「C波（UVC）」に分けられます。紫外線のうち地上に届くのは、UVAとUVBのみです。そして紫外線の約95％を占めるUVAが、基本的にシワの原因となるのです。UVAが体内に入ると活性酸素が生じ、皮膚を破壊させますが、これが慢性的に続くと皮膚の中にある真皮の弾力性と柔軟性が落ちシワが深くなるというわけです。ちなみにUVAは、冬でも夏場の半分程度にしか減らず、ガラスも通過しますから室内にいても日焼けは起こります。

シミを抑える！ 冬場のケア

UVAがシワをつくる主要因なら、UVBは主にシミをつくる原因です。日常的に紫外線のUVBを浴びていると、肌が濃く見える原因となっているメラニンが作り続けられ、皮膚の表皮が新陳代謝を繰り返しても、その部分だけは色素沈着が継続します。これがシミ。また、UVBによる皮膚の炎症は、新陳代謝のサイクルが狂い未熟な細胞が作られ肌荒れの一因となるのです。冬場になると、UVBはUVAに比べて格段に少なくなりますが、加齢によるシミを抑えるためにも日頃の紫外線防止が大切なのです。

男性でも日常的に塗るべき！

では、シミやシワの原因となる紫外線を防止する方法ですが、帽子をかぶったり肌の露出を抑えることはもちろん、やはりサンスクリーン剤や日焼け止めを塗ることですね。日焼け止めは、肌を白く保つためだけではなく、肌を健康に保つためのもの。ゴルフのプレー中はもちろん、男性も女性のように日常的に日焼け止めを使うことをおすすめします。