「キャディさん6と7で!」って、あんたセルフやろ/マナー違反警察24時 容疑File.3クラブ不携帯
スロープレー、打ち込み、過激な服装…。セルフプレー全盛時代、ゴルフ場のマナー違反はもはや日常茶飯事だ。本企画では、そんな“現行犯”の事例を列挙。他人の振りを見て我が振りへと役立ててほしい。3回目の容疑者は、「キャディ無しでは立ち回れない逆戻り常習犯」。セルフプレーなのに、ボール地点までクラブを持たずに歩いていき、毎ホール何度もクラブを取りにカートへUターン。そんなおじさんに現場の目撃者はうんざりだった──。
“クラブは持っていきません”は大迷惑!
とある休日の夕方、おかんからの電話。第一声から疲れきっている様子なので、話を聞いてみると…。
おかん
「きょうキャディさんなしで回ってきてんけどさ。一緒に回ったオジさんがテンポ悪すぎて、普段より疲れたわ~」
K
「スロープレー気味だったってこと?」
おかん
「たぶん普段はキャディ付きばっかりなんやろな。クセやと思うけど、ボールのところまでクラブ持たずに行って、そこから毎回クラブ取りに戻んねん。ラウンド中ず~っとそれやで?もう最後の方『おいっ!』って叫びそうになったわ!」
K
「それは相当やな…。まさに“セルフに不慣れな人あるある”やな」
◇◇◇◇
「段取り」もスコアのうち。カートとボールを何度も往復するのは、テンポを乱すどころか、同伴者の集中力まで削ってしまいます。“キャディ慣れ”は仕方ないにしても、最低限の準備と配慮は忘れてはいけません。
こんなクラブ不携帯ゴルファー、見かけたらイエローカードです!
イラスト:小島サエキチ
小島サエキチ プロフィール
イラストレーター。旧西ドイツ ハンブルグ生まれ。書籍・雑誌・Webでニンゲン生活の泣き笑いを 表情ゆたかに描写。著書に『まんだら絵解き図鑑』(双葉社)がある。