Vol.10 今どきのアイアンはレベルブローに打つ
2013/12/26
アイアンはダウンブローというけれど
ドライバーで飛ばすには、アッパーブローに打つのが最適です。では、アイアンの場合はどうでしょうか。アイアンは、上から下へダウンブローに打ち込んだほうがいいと教わった人が多いと思いますが、今どきのアイアンはレベルブローに打ったほうがいいんですよ。なぜならアイアンのヘッドの重心位置が、昔と今では変わっているからです。
昔のマッスルバックは高重心
マッスルバックに代表される昔のアイアンは、ヘッドの重心位置が高めでした。いわゆる高重心になっていて、現代のアイアンよりもスイートスポットがフェース面の上のほうに位置していました。
スイートスポット位置が打ち方に影響する
レベルブローのインパクトを想定すると、このようにボールはスコアラインの下から3番目に当たります。でも、昔のマッスルバックのスイートエリアは、もっと上のほうに位置していました。つまり、マッスルバックをレベルブローに打つとスイートスポットでボールをヒットできず、アイアン本来の球筋や性能を得られなかったわけです。
ダウンブローは、フェースの上のほうで打つため
マッスルバックのような高重心の昔のアイアンは、フェースのもっと上目でボールをヒットしたい。そこでヘッドを上から入れて、フェース面を前方へ倒すようにボールをヒットする打ち方が主流になりました。これが、いわゆるダウンブローの起源です。アイアンはダウンブローがいいと言われたのには、こういった理由があったのです。
今どきのアイアンは低重心
ところが、現代のアイアンは製造技術とテクノロジーの進化によって、ヘッドの重心位置が昔と比べると低くなっています。フェース面のスイートスポットの位置が低くなり、レベルブローで打ってもスイートスポットに当たるようになっているのです。
レベルに振ったほうがパワーを伝えやすい!
クラブを振っていく方向は、ボールが飛び出す方向に沿っていたほうがパワーは伝わりやすくなります。ボールを前方の上のほうへ飛ばすわけですから、クラブは上から下ではなく、横から横へのレベルブローで振ったほうが効率良く飛ばせる。これもレベルブローをお勧めする理由のひとつです。
ギアの進化がスイングを変える
ヘッドの重心位置が変わったことで、アイアンの打ち方は昔とは変わってきました。ゴルフスイングや打ち方というのは、ギアの進化に大きな影響を受けます。現代のギアをうまく使いこなすことを考えて、そこからスイングや打ち方を身に付けていく。「ゴルフクラブの取扱説明書」DVDを製作したのは、それを皆さんに知ってほしかったからなんです。
GDOでの連載もこれで最終回です。皆さん、続編でまたお会いしましょう!
【動画】Vol.10 「今どきのアイアンはレベルブローに打つ」
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