ミスショット レッスン

起き上がり+伸び上がり=最強の「トップ」

2018/01/15 17:00

「トップ」のメカニズムを学ぶ

「トップ」を打つには、3つの方法があります。1つ目は「上半身」の起き上がりで打つトップ。2つ目は「下半身」の伸び上がりで打つトップ。そして3つ目は、「上半身+下半身」両方の動きを合わせて打つ“最強のトップ”です。

1. 「上半身」の起き上がりで打つ

どちらかができていればOK

1つ目は、アドレスでつくった「上半身」の前傾角度を、インパクト時に起き上がらせて打つトップになります。バックスイングでは目とボールの距離が離れるように上体を起こし、ダウンスイングでもその状態を維持する意識で、斜め下のボールへ向いていたおへそを上に向けてインパクトを迎えればOKです。

2. 「下半身」の伸び上がりで打つ

こちらもバックスイングorダウンスイング どちらかでひざを伸ばせばOK

2つ目の「下半身」で打つトップは、アドレスでつくった「両ひざ」の角度を伸ばし、腰の位置が高くなった状態でインパクトを迎えることで打つことができます。腰の位置が高くなることでクラブのヘッドが浮き、フェースの下部分でボールをとらえることでトップを打つことができるのです。

3. 「上半身+下半身」での最強トップ

見よ、これが最強のカタチ! ボールに当てることも困難

3つ目は、「上半身」と「下半身」をミックスさせた“最強トップ”です。“最強”というのは、必ずミスショットが生まれるという意味合い。上半身の起き上がりと下半身の伸び上がり、どちらも加えることでトップする確率を上げることができます。

4. 前傾角度をキープすれば、「トップ」は出ない

前傾角度自体を意識するより効果的

逆に「トップ」を出さないように打つには、上半身も下半身もアドレスからインパクトまで変えないことが重要です。ポイントは、インパクトまで「左肩」の開きを抑えること。体の開きを抑えることで上体はアドレス時のまま、起き上がりを最小限に抑え、ボールにコンタクトすることができます。トップを直したいという人は、「左肩」を意識しながら練習してみてください。

(次回は、「ザックリ」の打ち方をレッスン!)

取材協力/サザンヤードカントリークラブ

解説/吉本 巧(ヨシモト・タクミ)
1980年生まれ、兵庫県神戸市出身。1998年世界ジュニアマスターズにて日本代表として出場し4位入賞。プロゴルファー転向後、米国ミニツアー通算3勝。現プロゴルフコーチとして「銀座ゴルフアカデミー」を主宰。