堀尾研仁のスイング解析レッスン

第7回 飛距離アップの肝は!?

2014/04/17 12:00

“しっかり振ろう”という意識が、逆に減速率を低下させている

堀尾プロ「上半身の力が強い正木さんは、腕にも力が入りすぎてしまう傾向があります。減速率は24.3%とそれほど悪くありませんが、もう少し頑張れば、まだまだ飛距離を伸ばせるポテンシャルがあるのです。上半身が強いスイングだと、どうしても腕も一緒につられてしまい、グリップスピードは減速しにくくなります。正木さんの減速率アップのポイントは、上半身の力感にあります。」

体ではなく、ヘッドを動かすイメージを持つ

堀尾プロ「減速率を高めるには、ヘッドを動かすイメージが大切です。正木さんは、スイング時、上半身に力が入り、腕や手も力んでしまっています。そうすると手首が硬直し、グリップスピードが減速しにくくなるのです。どんなに力を入れて手が早く動いても、肝心のヘッド側が加速しなければ飛距離にはつながりにくい。ヘッドを速く動かすには上半身の力感を少なくし、手首をやわらかく使ってグリップスピードを減速しやすくしましょう。」

両足を揃えて打ってみよう

堀尾プロ「ヘッドを加速させる動きを体感できるドリルを紹介します。アドレス時に両足を揃えて肩から肩ぐらいの振り幅で実際に球を打ちます。気を付ける点は、フェース面をしっかりとスクエアに戻すように心がけること。力いっぱい打つ必要はありませんし、ボールが曲がってもあまり気にしなくて結構です。大切なのは、目標に向かって真っ直ぐボールを打ち出すことです。このようにして打つと、グリップ側が減速し、ヘッドが加速しないとボールは真っ直ぐに飛びません。この練習でしっかりとヘッドを加速させる動きを覚えて、飛距離アップを目指しましょう。」

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