Lesson.34 アイアンのスライス対処法
スライスも手打ちが原因
ビギナーゴルファーの悩みといえばスライスですが、基本的にはインパクトでフェース面が開いて当たることがスライスの原因になります。その理由は、軌道がカット軌道だったり、ボールの少し手前をダフったことで、フェースの先に当たり、インパクトで当たり負けしてしまうことだったり様々ですが、一番の原因はやはり手打ちをしているということです。今回は、しっかり体を使えているのにも関わらず、突発的に出たスライスの矯正法をお教えします。手打ちの方にも参考になる対処法です。
手元が浮いてしまうのはNG
スライスが出ると、よく軌道が悪いのだと思う人がほとんどでしょう。しかし、着目すべきは軌道ではなく、手の高さなのです。手元の位置が浮くと、フェース面はインパクトで開きやすくなります。なぜ手元が浮くのかというと、速く振ろうとしたり、手打ちが原因です。手元が浮く打ち方だと、仮に上手くミートできたとしても、弱々しい飛距離の出ない球質になってしまいます。
体が止まるのもスライスの原因
ボールがスライス回転する原因は、手元が浮くのと、もうひとつ重大な問題が体の回転が止まることです。一度、スライスが出てしまうと、ボールをつかまえようとして、意図的に体を止めて打とうとする人もいますが、これは逆効果です。体を止めてインパクトすると、どんどん横回転が強くなって、スライスの曲がり幅も大きくなってしまいます。
手元の高さを低く保つ
突発的なスライスが止まらなくなったら、まずは手元の高さを低くすることを心がけましょう。手元が浮くのは体が起き上がるからで、しっかり前傾角度をキープさせて、写真のような棒を想定しながら、想定した棒に手元が当たらないように、低く長く手元を動かします。するとライ角通りにボールをヒットできるようになり、しっかりとつかまったボールを打つことができます。
あえてスライスを打つ
スライスが出ると、軌道がアウトサイド・インになり過ぎているように感じる人がほとんどだと思いますが、対処法としてはあえてスライスを打つことをおすすめします。理由は、アウトサイド・インに振ろうとすると、高い位置から手元が低い位置に動くので、手元が浮かなくなるのです。ここで体を止めるとカットスライスになってしまうので、体の回転を止めずに、左サイドにクラブをしっかり振り抜いていくようにしましょう。
【動画】Lesson.34 アイアンのスライス対処法
あえて意識的にアウトサイドイン軌道で振ってみましょう!