Lesson.44 傾斜地からのセカンドショット
ミスが出る要因は前のショットにあり
今回のテーマはツマ先下がりとツマ先上がりのアイアンショットです。残り距離が約150ヤードのショットを想定します。ツマ先下がりとツマ先上がりでまず連想するのが、左右に曲がりやすいショットで、アドレスでの方向取りがポイントになりそうだということでしょう。ただ、ポイントとして頭に入れておいて欲しいのが、ツマ先下がりや左足下がりでミスが出るのは、その前のショットが影響しているということです。
ツマ先下がりは左のミスに注意
まずツマ先下がりですが、多くの場合はコースの左側の傾斜に飛んできたということです。ここでまず考えなければならないのは、前のショットで引っかけているということ。要するにつかまるスイングができているということです。そこでツマ先下がりで右にミスが出やすいからと言って、左を向きすぎると逆に左への引っかけが出てしまうので注意してください。
フェース面だけを左に向ける
ツマ先下がりの打ち方のポイントはセットアップにあります。つかまる打ち方ができているので、スイングを変えるのではなく、フェース面のセットのしかただけでボールを狙った方向に飛ばします。要するに、フェース面をグリーンの左端にセットして、体のラインはピンに向けて、ピン方向に振っていきます。つかまり過ぎても左に大きく外れることはないし、上手く振り抜ければピン方向に飛んでいきます。
左に大きく曲がる理由
次にツマ先上がりですが、ティショットを右サイドへミスしたケースが多いはずです。つまり、その前のショットで右プッシュやスライスといったつかまらないショットをしたということ。右方向への警戒心が強くなっているところで、ツマ先上がりで引っかかりやすいからと言って、右を向いて構えるのはハードルが高いですよね。右に飛ぶのを嫌がって、ツマ先上がりからボールをつかまえようとすることが、予想以上に左に曲がってしまう原因です。
アウトサイド・インのカット軌道を意識
ツマ先上がりから上手く方向性を出すポイントは、1ピン分くらい右を向いてセットアップして、軌道をアウトサイド・インに振ることです。足の位置より高い位置にあるボールを打つので、どうしても軌道はフラットになりやすいのですが、横振りをするほどボールが引っかかってしまうので、軌道を意識してみてください。また、ボールをフェースのヒール寄りにして構えるとツマ先上がりからはラインを出しやすくなります。
【動画】Lesson.44 傾斜地からのセカンドショット
傾斜地からのショットでは、前のショットでの傾向を考慮しましょう!