<プラス1>「首の痛み」放っておいて大丈夫?首痛を起こす原因
ゴルフで起こりうる首の痛み
プレー後の体の痛みを、大したことはないと思って放置していませんか?今回はゴルフで起こりうる首の痛みについて解説します。
スイング時、首は片方の肩から反対の肩までの大きな可動域を必要とします。首は適度に反っている方が、回りやすい構造になっています。
デスクワークやスマートフォンの操作などで、胸よりも頭が前に出てしまうことがあります。いわゆるストレートネックや猫背のような姿勢になってしまいやすく、普段から首や肩に痛みや違和感がある方が少なくないかと思います。
その状態でスイングを繰り返していると、首や肩、肩甲骨の周囲に必要以上の負担がかかり、痛めてしまうことがあります。
首を痛める前にチェックしたい
首の痛みを引き起こさないために、普段から自分の体をチェックし、痛めてしまうリスクを事前に把握しておきましょう。
・デスクワーク中心の仕事をしている
・スマートフォンや携帯電話を操作している時間が長い
・座っていると首や肩がつらくなる
・肩が前に巻き込んでいる
・首を後ろに倒すと痛い
・目の奥が疲れる
・耳鳴りやめまいがする
・頭が締め付けられるような頭痛がする
このうち3つ以上が当てはまる状態で、ゴルフを行うと首を痛めてしまう可能性があります。そして、これから紹介する3つの動きで痛みやしびれがある場合は整骨院や接骨院、整形外科などの医療機関を受診することをお勧めします。
病院に行くべきか? セルフチェックのやり方は
【首を曲げる動作】
両足をそろえて、つま先を前に向け直立します。あごが胸の骨につくように首を曲げます。この時、背中は曲げないように真っすぐにして、首を動かします。
【首を反らす動作】
両足をそろえて、つま先を前に向け直立します。顔が天井と平行になるように、上を見上げます。この時、背中や腰は反らさないように真っすぐにして、首を動かします。
【首を回す動作】
両足をそろえて、つま先を前に向け直立します。頭をできるだけ右へ回してから、首を曲げます。あごを鎖骨(さこつ)につけるように動かします。この時、肩や肩甲骨を引き上げないように注意してください。反対側も同様に行います。
痛みがなくても動きが狭い、つまる感じ、引っかかり感がある場合には、パフォーマンスアップのため治療院やトレーナー、インストラクターへ相談してみると良いでしょう。首の痛みは長引いてしまう場合もあり、人によっては頭痛、耳鳴り、吐き気や目の疲れなどもを引き起こしてしまうことがあります。
次回は、首を痛めてしまった時、首を痛めないためのストレッチとエクササイズを紹介します。
■ 齋木 拓(さいき・たく) プロフィール
鍼灸師/あん摩マッサージ指圧師/柔道整復師/日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
スポーツ整形外科、会員制スパ&フィットネスクラブ等で治療や運動指導の経験を積む。アスリートからスポーツ愛好家まで、幅広い年齢層への治療やリハビリテーションを通じて、日常生活やスポーツ競技への復帰をサポートしている。 痛みや不調に合わせ「より効率的な身体の使い方」ができるよう、治療とエクササイズを組み合わせた、総合的なコンディショニングを得意とする。現在は治療活動の傍ら、IT企業で従業員のパフォーマンスアップのためエクササイズ・トレーニング指導を行っている。https://carecle.com/detail/201 クリニックオフィシャルサイト:http://www.loople.jp/