もう力まない! グリップを補助する親指のテーピング
今回は親指の動きを補助することで、グリップを握りやすくするテーピング方法を紹介します。親指には「対立運動」という機能があります。親指の腹とほかの指の腹をつける運動で、指に対角線状の力が加わることで、パワーを分散し、棒状の物体を握りやすくするという動きです。
デスクワークが多くなると、「つまむ」「握る」といった動作を行う機会は少なくなります。ペンを握らないなど、親指を使う習慣が減ることで、母指球筋が硬くなりやすく、親指の可動域が狭くなるということをまずは知っておきましょう。
思わず強く握ってしまう?
「対立運動」でもわかるように、指同士に、対角線上の力が加わることでグリップの安定感が増します。ただし、力の方向にバラツキがあると無理に親指で押さえつけようとする力が働いてしまいます。
また、指に力が入り過ぎると、肩や体幹に余計な力が加わり、スイングが小さくなってしまいます。けがのリスクにもつながるため、覚えておくと良いでしょう。
テープの貼り方
1:親指の先から手首までの長さにカットした幅25mmのキネシオテープを1本用意します。
2:手のひらを広げて親指を伸ばします。テープ片側の剥離紙を3cmほど剥がし、親指の爪の脇(外側)にテープの端を貼ります。
3:親指の腹と第一関節を通るように、螺旋状に手首まで貼ります。
※その際、母指球(親指の付け根のふくらんだ部分)には掛からないように真横を通すようにしましょう。
4:手が大きい方や、よりしっかりと固定させたい場合は1/3程度テープを重ねて同じように貼りましょう
痛みがある場合は無理せず、専門医やトレーナーと相談しながら行ってください。
(協力/ケアくる)
■ 森田 悠太(もりた・ゆうた) プロフィール
柔道整復師/鍼灸師/日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
接骨院にて様々な外傷・障害の処置からリハビリテーションまでを包括した臨床経験を積んだ後、スポーツや芸術・エンターテイメントの現場へ活躍の場を広げている。西洋医学的な視点と東洋医学的な視点を駆使してその人に合った治療を探していくことに尽力している。
https://carecle.com/detail/1263クリニックオフィシャルサイトhttp://www.loople.jp/