上半身をやわらかく 肩甲骨エクササイズ
みなさんは、肩甲骨を自由に動かすことはできますか?
テイクバックやフォロースルーでは体の捻転運動とともに肩甲骨も動きます。正しい位置を保ち広い可動域で動かせるとスイングの幅は大きくなります。
肩甲骨は小さな関節はあるものの、基本的に筋肉によって支えられている骨です。肩こりやストレートネックなどの姿勢不良よって可動域が狭くなりやすい部位です。
同じ姿勢を長時間強いられると肩甲骨周りの柔軟性が低下します。可動域が狭くなってしまうと、飛距離やスイングのコントロールに悪影響を及ぼします。今回は上半身を含めた肩甲骨の柔軟性を向上させるストレッチをご紹介します。
イスを使った胸部のストレッチ
1.イスから1mほど離れて立ち、両手をつきます。
2.お尻を後方に引くように、体を前傾させます。
3.脇の下、胸から上腕にかけて体を倒します。
4.猫背にならないように、背筋を伸ばして30秒×3回行いましょう。
ゴムバンドを使った肩甲骨のエクササイズ
1.ゴムバンドやフェイスタオル(肩幅よりも長いもの)を用意します。
2.肩幅より少し広く持ち、ひじを伸ばして、頭の上へ持ち上げます。
3.体の後方を通して、肩幅に広げた腕をお尻まで下ろします。
※下まで動かせない場合は無理せず、胸がストレッチされる位置で止めてください。
4.ゆっくりと両手を頭上に戻します。
5.肩甲骨が内側に寄るように意識しながら、15回×3セット行いましょう。
片ひざ立ち体側ストレッチ
1.左足を前にして、片ひざ立ちになります。
2.後足となる右側の手を真上にあげて、右脇~右股関節を伸ばします。
3.上体を左側へ倒します。
4.体側のストレッチを感じるところで30秒キープします。
5.反動はつけないように、30秒×3セット行います。
紹介したストレッチは毎日行ってください。お風呂上がりに行うと、肩甲骨周りの組織が伸ばされやすいので柔軟性向上に大きな効果が期待できます。また、ゴルフ前に行う事で肩甲骨の可動域を広くする事ができ、パフォーマンス向上も見込めます。
(協力/ケアくる)
■ 小松聖政(こまつ・きよまさ) プロフィール
全米公認アスレティックトレーナー/柔道整復師/日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
日本のスポーツチームや、アメリカの大学のスポーツチーム等でアスレティックトレーナーとして、治療やトレーニング、コンディショニングの経験を積む。スポーツパフォーマンスに特化した知識・経験を活かして、トップアスリートからスポーツ愛好家、トレイナーをサポートしている。