<プラス1>ゴルファーの乾燥肌対策 第4回:汗でベトベト!ラウンド後の入浴と保湿のコツ
春になって暖かい日が増えてきました。こんな季節のゴルフは思ったより汗をかいてしまうことも多いものです。そんなラウンドの後にはもちろん、シャワーやお風呂でさっぱりしたいですよね。
今回は、ラウンド後の入浴やアフターケアの方法についてお話しします。普段から乾燥肌が気になる方はもちろん、入浴や洗顔後に肌がつっぱりやすい方もぜひ参考にしてくださいね。
肌を乾燥から守るお湯の適温は?
ラウンドでかいた汗を、熱いお湯で流してさっぱりしたい!その気持ちはよく分かりますが、熱いお湯はお肌の大敵。熱すぎると肌に必要な皮脂まで流れ、乾燥が進んでしまいます。
お湯の温度は38~39℃を心がけましょう。「ちょっとぬるいかな」と感じるくらいの温度で、できれば湯船にゆっくりと浸かり、体を芯から温めたいところ。シャワーで38~39℃だと、冬場は寒く感じることもあるので、その場合は桶に湯を張り、足湯をしながら浴びるのも手です(必ず椅子に腰かけて浴びましょう)。
また、湯船に浸かるときは、血行を促進するタイプの入浴剤を入れるのもおすすめ!シュワシュワと泡の出る、炭酸入浴剤には血行促進効果をうたっているものが多いです。
近ごろ人気が復活しているサウナは、乾燥肌対策にはもってこいです。サウナによって出た汗が皮脂膜になるので、最低限の水分と油分を保ちやすくなります。ただし、サウナの後に熱いお湯を浴びないようにしてくださいね。
入浴で肌を乾燥させないコツ
入浴中、顔や体を洗うときも注意が必要です。さっぱりしたいからと、肌あたりの強いボディタオルやブラシでごしごしこすってしまうと、肌の表面が傷つき、乾燥肌にまっしぐら!肌に優しい柔らかいタオルを使うか、またはボディソープをよく泡立ててから手で洗うのがおすすめです。
洗い上がりに肌がつっぱったり、きゅっきゅっときしんだりするほど、強い洗顔料などはNG。乾燥が気になるときは、しっとりと洗い上がるタイプか、敏感肌用のものを選びましょう。メイクを落とすクレンジング料は、クリームタイプや乳液タイプがベターです。
入浴後はタオルでやさしく水分を拭き取り、しっかり保湿ケアをしましょう。この場合もごしごしとこすらないこと!その後は紫外線による肌ダメージを食い止めるため、ビタミンC入りの化粧水やマスク、ボディクリームを使うことをおすすめします。
入浴後に室内でゆっくりする場合は、ぜひ加湿器のご用意を。特に寒い時期は空気が乾燥しているので、加湿器は必須アイテムです。
ゴルフで汗をかいた後の肌は、ホコリなどの汚れが付着しやすく、雑菌も繁殖しやすい状態。なるべく早めに汗を流し、清潔にすることが大切です。ぬるめのお湯で汗を流し、顔と体の保湿ケアをしてから、仲間とゆっくり食事やお酒を楽しんでくださいね。
(協力/株式会社ケアくる)
■ 高瀬聡子(たかせ・あきこ) プロフィール
皮膚科医。「ウォブ クリニック 中目黒」の総院長。東京慈恵会医科大学卒業後、同大附属病院に皮膚科医として勤務。2003年にスキンケア化粧品「アンプルール」を立ち上げ、2007年に「ウォブ クリニック 中目黒」を開設する。専門は皮膚科と美容皮膚科。丁寧でわかりやすいカウンセリングによる美容医療と薄毛治療の人気が特に高く、雑誌やテレビでも活躍中。いちばんわかるスキンケアの教科書(講談社※共著)や、ゆる美容事典「ほどほど」「ズボラ」で美肌を手に入れる(講談社)など、著書多数。クリニックオフィシャルサイト https://wove.jp/