「キャリー4:ラン6」のイメージ【藤田寛之アプローチのレシピ#10/エッジから距離のあるアプローチ】
グリーン周りの名手・藤田寛之によるアプローチレッスン新連載。ライ、グリーン、ピンポジなどあらゆる状況下でのアプローチの打ち方や考え方を、それぞれ細かく解説してもらう。10回目は「エッジから距離のあるアプローチ」。
1.転がしを多くして距離感勝負
ボールからピンまで36yd(エッジまで10yd、エッジから26yd)と距離があります。グリーンは下り傾斜ですが、ランが使えるので難度はそこまでではない。エッジから5、6yd先に落として、そこから転がしてピンに寄せていくようなイメージを考えてください。
2.パターと同じような感覚でラインを読む
パターと考え方は一緒。グリーンに乗ってからスライスラインなので、ピンの左を向いて打ちます。下り傾斜も考えて、縦距離、曲がり幅を計算してください。
3.「キャリー4:ラン6」のイメージ
左足下がり、かつ転がしたいので、ボールは右足つま先の前に置きます。両腕の三角形をキープしたまま、キャリー15ydで打ちます。きちんとボールの後ろに立って狙う目標を確認して出球の方向を間違えないようにしましょう。
最後にレシピの紹介です。
エッジから距離のあるアプローチ
・ランを使っていく
・エッジから5、6ydのところにキャリー
・パターと同じようにラインを読む
・両腕の三角形をキープ
・左足下がりかつ転がしたいのでボールは右へ
藤田寛之 プロフィール
1969年、福岡県生まれ。専修大を経て92年にプロ入り。日本男子ツアーで20代で1勝、30代で5勝、40代で12勝を挙げた“中年の星”。2012年に年間4勝をマークし43歳で賞金王に輝く。シニア入り後は23年「日本シニアオープン」で優勝。24年「全米シニアオープン」ではリチャード・ブランドとのプレーオフで惜敗した。25年から主戦場を米国に移しPGAツアー・チャンピオンズで活躍中。小技の上手さはツアープロの間でも評判。