スピンがかかる打ち方とは【藤田寛之アプローチのレシピ#11/バックスピンのメカニズム】
グリーン周りの名手・藤田寛之によるアプローチレッスン新連載。ライ、グリーン、ピンポジなどあらゆる状況下でのアプローチの打ち方や考え方を、それぞれ細かく解説してもらう。11回目は番外編「バックスピンのメカニズム」。
1.テニスや卓球のイメージと一緒
テニスや卓球をイメージしてもらうと分かるかもしれません。上から打つことによってバックスピンがかかる。下からすくうとオーバースピンになってしまいます。スピンをかけたいときはできるだけ上からとらえることが大事。ウェッジでも下からすくうとスピンはかかりません。
2.最下点をボールの先へ
皆さんが思っているよりも、かなり上から圧をかける必要があります。ボールの左側を見ながら、先の土を取るようにクラブを入れる。最下点がボールの左側に来るようにしましょう。
3.体で圧をかけていく
両腕の三角形はずっとキープしたままなので、手先で圧をかけるのはよくありません。圧は体でかける。股関節を折りたたむような動きで、前傾を起き上がらせないようにして、体全体でボールに圧をかけるようにしましょう。
最後にレシピの紹介です。
バックスピンのメカニズム
・上からヘッドを入れる
・下からすくうとオーバースピンに
・ボールの先にヘッドの最下点
・腕で圧をかけない
・股関節を折りたたんで体で圧をかける
藤田寛之 プロフィール
1969年、福岡県生まれ。専修大を経て92年にプロ入り。日本男子ツアーで20代で1勝、30代で5勝、40代で12勝を挙げた“中年の星”。2012年に年間4勝をマークし43歳で賞金王に輝く。シニア入り後は23年「日本シニアオープン」で優勝。24年「全米シニアオープン」ではリチャード・ブランドとのプレーオフで惜敗した。25年から主戦場を米国に移しPGAツアー・チャンピオンズで活躍中。小技の上手さはツアープロの間でも評判。