女子プロレスキュー!

「どっしり構える」の具体策とは? 斉藤愛璃

2021/01/27 05:00

「ティショットの方向性アップ」をレスキュー♪

【アマチュアゴルファーYさんの悩み】
「フェアウェイが狭く、左右にOBエリアのある難ホール。曲げたくないティショットでは、どこに注意を払えば良いでしょうか?」

斉藤愛璃のレスキュー回答】
私は、ボールが曲がる主な原因を、体の軸ブレだと考えています。スイング中に右や左に体がブレることで、スイングプレーンがいつもの軌道から外れ、インパクト時のフェースコントロールが安定しにくくなるからです。

1. スタンス幅を狭める

左足はそのまま右足のみ1足分内側に

体の軸をキープするには、いつものスタンス幅より狭くすることがポイントです。スタンスを狭くすることで、意識しなくてもスイング自体がコンパクトになり、アドレス時の軸もキープしやすくなるため、スイングの安定につながります。

2. 足裏を意識する

足裏の感覚は思っている以上に敏感♪

ただし、スタンス幅を狭くした時は、体の重心の高さが上がりやすいことに注意が必要です。最適な対処法は、足裏の意識を強くもつこと。人間の体には、意識を集中した部位が大きな動きを取りやすい特性があります。地面に接地している足裏であれば、通常の動きを崩さないまま、重心だけを下げることができます。

3. 重心は勝手に下がるもの

下半身という漠然とした意識より足裏のほうが具体的

レッスン誌でよく「下半身をどっしり構えよう」という内容を目にしますが、漠然と下半身を意識しても、体の重心は下がってくれません。意識するのは足裏のみ。重心は意識的に下げるものではなく、勝手に下がるものと考えましょう♪

【今回のまとめ】スタンスを狭めて足裏意識

1.足幅、2.足裏「2つの“足〇”でどっしり構えよう」

スタンス幅を狭める。
足裏を意識する。
・重心は勝手に下がるもの。

取材協力/千葉セントラルゴルフクラブ

■ 斉藤愛璃(さいとう・あいり) プロフィール

1989年生まれ、神奈川県出身。父親の影響で8歳からゴルフを始め、2011年にプロテスト合格。12年の開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」で初優勝。ツアー11戦目での優勝は当時の日本人では最速記録。今季はオフに磨きをかけたショートゲームを武器に、ツアーでの活躍を誓う。程ヶ谷カントリー倶楽部所属。

斉藤愛璃'sレスキュー 記事一覧