「どっしり構える」の具体策とは? 斉藤愛璃
「ティショットの方向性アップ」をレスキュー♪
【アマチュアゴルファーYさんの悩み】
「フェアウェイが狭く、左右にOBエリアのある難ホール。曲げたくないティショットでは、どこに注意を払えば良いでしょうか?」
【斉藤愛璃のレスキュー回答】
私は、ボールが曲がる主な原因を、体の軸ブレだと考えています。スイング中に右や左に体がブレることで、スイングプレーンがいつもの軌道から外れ、インパクト時のフェースコントロールが安定しにくくなるからです。
1. スタンス幅を狭める
体の軸をキープするには、いつものスタンス幅より狭くすることがポイントです。スタンスを狭くすることで、意識しなくてもスイング自体がコンパクトになり、アドレス時の軸もキープしやすくなるため、スイングの安定につながります。
2. 足裏を意識する
ただし、スタンス幅を狭くした時は、体の重心の高さが上がりやすいことに注意が必要です。最適な対処法は、足裏の意識を強くもつこと。人間の体には、意識を集中した部位が大きな動きを取りやすい特性があります。地面に接地している足裏であれば、通常の動きを崩さないまま、重心だけを下げることができます。
3. 重心は勝手に下がるもの
レッスン誌でよく「下半身をどっしり構えよう」という内容を目にしますが、漠然と下半身を意識しても、体の重心は下がってくれません。意識するのは足裏のみ。重心は意識的に下げるものではなく、勝手に下がるものと考えましょう♪
【今回のまとめ】スタンスを狭めて足裏意識
・スタンス幅を狭める。
・足裏を意識する。
・重心は勝手に下がるもの。
取材協力/千葉セントラルゴルフクラブ
■ 斉藤愛璃(さいとう・あいり) プロフィール
1989年生まれ、神奈川県出身。父親の影響で8歳からゴルフを始め、2011年にプロテスト合格。12年の開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」で初優勝。ツアー11戦目での優勝は当時の日本人では最速記録。今季はオフに磨きをかけたショートゲームを武器に、ツアーでの活躍を誓う。程ヶ谷カントリー倶楽部所属。
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