7番で100ydを打つ練習のメリット 斉藤愛璃
「アイアンの距離感をつくる方法」をレスキュー♪
【アマチュアゴルファーXさんの悩み】
「ミドルアイアンよりクラブが長くなると、番手通りの距離を打つことができません。5~7番の距離の階段をしっかりつくる効果的な練習法はありますか?」
【斉藤愛璃のレスキュー回答】
ミドルアイアンの距離感をつくるには、腕に頼った“手打ち”のスイングでは不可能と言えます。“手打ち”で打ち分けられるのはショートアイアンまで。7番より長いクラブでは、腕の力加減に頼らない再現性の高いスイングが求められます。
1. ゆったり振ることで欠点が見つかる
効果的な練習法として、7番でフルスイングをせず、振り幅を変えずにスイングスピードを落として、100yd以上を打たないドリルがおすすめです。体とクラブの動きの関係が把握でき、普段のショットでは気づきにくい悪い癖を発見しやすくします。
2. 重い荷物を投げるイメージをもつ
ポイントは両腕に頼らず、しっかり上体を回すこと。片手では持ち上がらない重い荷物を、右から左へ放り投げる動きをイメージしてください。下半身の無駄なふらつきや右手の使いすぎを抑え、上体を回す理想のスイングの形を連想できます。
3. 体の軸ブレが抑えられる
手打ちの原因は、ゴルフクラブが野球のバットや重いバッグに比べて軽く、腕力で振り回せてしまうから。軽さに惑わされず、下半身の動きを最小限にとどめることで、体の軸がブレにくくなり、スイングの再現性が高まります。
【今回のまとめ】再現性の高いスイングが身につく♪
・ゆったり振ることで欠点が見つかる。
・重い荷物を投げるイメージをもつ。
・体の軸ブレが抑えられる。
取材協力/千葉セントラルゴルフクラブ
■ 斉藤愛璃(さいとう・あいり) プロフィール
1989年生まれ、神奈川県出身。父親の影響で8歳からゴルフを始め、2011年にプロテスト合格。12年の開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」で初優勝。ツアー11戦目での優勝は当時の日本人では最速記録。今季はオフに磨きをかけたショートゲームを武器に、ツアーでの活躍を誓う。程ヶ谷カントリー倶楽部所属。
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