女子プロレスキュー!

クラブを縦に使う本当の理由 斉藤愛璃

2021/02/10 05:00

「アイアンの方向性アップ」をレスキュー♪

【アマチュアゴルファーGさんの悩み】
「アイアンショットが左右に曲がり、安定しません。方向性を高めるにはどうすれば良いですか?」

斉藤愛璃のレスキュー回答】
ミート率を上げ、方向性を高めるには、スイング中は常に手元とクラブが体の正面にあることが重要だと考えます。そのためには、クラブが寝る“横”の動きを排除して、立つように“縦”に使う意識をもつことが求められます。

1. クラブを体の正面から外さない

縦(左)と横(右)のフォローのイメージの違い

手元とクラブを体の正面でキープするには、手先ではなく上体の回転でクラブを動かす意識が重要です。直立したまま顔の正面でクラブを立てて持ち、両わきを閉めたまま、上体を回転してみてください。正面から外れないイメージが湧くと思います。

2. クラブを左手の親指に乗せていく

親指に乗るように動かすと自然と正しいプレーンになる

スイング中は、剣道の竹刀を扱うように、クラブを縦に動かす意識をもちましょう。横に動かしてしまうと、インパクトでフェース面が開きやすく、ボールが曲がる原因に。特にバックスイングでは、クラブが左手の親指に乗るように上げていきます。

3. 右手放しドリルが効果的

アイアンの練習メニューに入れておくと◎

フォローでもクラブを縦に使う意識は重要。ただし、バックスイング時より意識は保てないため、体感で覚える反復練習が必要です。横の動きは主に右手の使いすぎが原因。インパクト直後に右手を放すドリルで、クラブを縦に保つ感覚を養いましょう♪

【今回のまとめ】常に手元とクラブは体の正面

右手を放しても思うように飛ばせれば◎

・クラブを体の正面から外さない。
・クラブを左手の親指に乗せていく。
右手放しドリルが効果的。

取材協力/千葉セントラルゴルフクラブ

■ 斉藤愛璃(さいとう・あいり) プロフィール

1989年生まれ、神奈川県出身。父親の影響で8歳からゴルフを始め、2011年にプロテスト合格。12年の開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」で初優勝。ツアー11戦目での優勝は当時の日本人では最速記録。今季はオフに磨きをかけたショートゲームを武器に、ツアーでの活躍を誓う。程ヶ谷カントリー倶楽部所属。

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