女子プロレスキュー!

朝のパッティング練習 プロはちょっと違う! 後藤未有

2021/12/01 05:00

「効率のいいパッティング練習」をレスキュー♪

【アマチュアゴルファーWさんの悩み】
「1ラウンドのパット数を減らしたいです。ラウンド直前に、プロはどのような練習をしているのでしょうか?」

後藤未有のレスキュー回答】
ラウンド直前での練習は、ロングからショートまで4つの段階に分け、目的意識をもって練習しています。順番はロング→ミドル→ショートで、その日のグリーンの状態を把握しながら、本番に向けて効率の良い準備を行います。

1. スピードを確認しながらロングパット

ボールが最後の止まるところまで見ておくことが大事

まずは15~20mのロングパットで、その日のグリーンのスピード感をつかみます。目標はカップを過ぎて50cm以内にボールが止まるように打つこと。アベレージゴルファーの皆さんには少し難しい設定なので、軽くオーバーしたと思える所でOKです。

2. ラインの読みを確認しながらミドルパット

ラインを読む動作は練習時には煩わしいものだが、このひと手間で差が出る

続いて5~10mのミドルパットを練習します。ここでは距離感とともに、ラインを読む感覚もチェックします。ボールの後方からラインを読み、グリーンの速さと曲がり幅をイメージすることで、実戦向きのフィーリングを整えることが目的です。

3. ぐるっと一周ショートパット

一方向につき3球ずつを目安にカップに入れる

次に1~3mのショートパットを行います。フック・スライス・上り・下りと、カップを一周するように全方向から練習することで、当日の調子を把握することができます。そのあとに、ミスが目立つラインを集中して練習しましょう。

4.最後は本番を想定して一球入魂

チャンスは1球のみ 外したらもう一度最初から仕切り直そう

最後はボール1球のみで、本番を想定したショートパットを行います。ここでは1球しか使わないという点がポイント! 本番と同じ状況をつくることで、実際にプレッシャーのかかった状態の予行練習として、心構えや気分を高めることにつながります。

【今回のまとめ】ややシビアな練習ドリル

スピードを確認しながらロングパット。
ラインの読みを確認しながらミドルパット。
・ぐるっと一周ショートパット。
・最後は本番を想定して一球入魂

取材協力/ザ・クラシックゴルフ倶楽部

■ 後藤未有(ごとう・みゆう) プロフィール

2000年生まれ、福岡県北九州市出身。テレビCMで知った宮里藍を見てゴルフに夢中になり、高校3年生のときに「日本女子オープン」8位入賞。翌年ナショナルチーム入りを果たす。バーディを量産する攻撃的スタイルが魅力で、小技とマネジメント力UPに取り組む。目標は国内レギュラーツアー優勝と、直近5年以内での米ツアー挑戦。好きな食べものは辛いもの系。

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