女子プロレスキュー!

「パー3」で大たたきしないマネジメント術とは? 木村怜衣

2024/05/29 11:00

「ショートホールで大たたきする悩み」をレスキュー♪

【アマチュアゴルファーSさんの悩み】
「なぜかショートホール(パー3)で大たたきすることが多く、トリプルボギーやダブルパーも珍しくありません…。攻略するための考え方やマネジメント法はありますか?」

木村怜衣のレスキュー回答】
距離が短い=大チャンスと考え、いつもと違うマネジメントをとる人は多いもの。シビアに狙い過ぎると、池やバンカーに入れてしまうリスクは高くなります。クラブ選択も含めていろいろ悩み過ぎて、自身に余計なプレッシャーをかけてしまう人も多いでしょう。心に余裕を持ってリズムよく打つことこそ、パー3攻略のカギだと考えます。

1. グリーンエッジまでの距離も考慮する

意外と把握していないエッジまでの距離

ピンまで180ydと聞くと、距離が長くて難解と思う人は多いでしょう。そんなときはグリーン全体の大きさを考えます。グリーンが30~40ydの大きさがある場合(ピンがセンターなら)160ydを打てばエッジに届きます。ピンまでの距離だけではなく、エッジまでの距離も考慮すると気持ちが楽になります。

2. 行きたくない所は考えない

手前の池も 右のガードバンカーも考えない

ティショット前に頭に浮かべることは、絶対に行きたい場所=落とし所が良いです。行きたくない場所、例えば「あのバンカーには入れたくない」と思っていると、そこばかりに集中して結果的にバンカーにつかまるケースは多い。打つ前に頭に浮かべる場所は、狙い所のみにしましょう。

3. OKゾーンとNGゾーンを決める

左に巻くミスが起きても2打目に寄せるチャンスが残る

ピン位置とグリーン周りのハザードを考え、事前にOKとNGゾーンを決めます。グリーンを外してしまうと次のアプローチが難しくなるため、ピンのショートサイドはNG。グリーンを外しても寄せやすいアプローチが残る場所はOK。戦略的に狙うことで、何となく打っていくよりも確実にスコアがまとまります。

【今回のまとめ】メンタルコントロールこそ攻略のカギ!

マネジメントが精神面にプラスに働く

グリーンエッジまでの距離も考慮する。
行きたくない所は考えない。
OKゾーンNGゾーンを決める。

取材協力/カメリアヒルズカントリークラブ

■ 木村怜衣(きむら・れい) プロフィール

1999年生まれ、宮城県出身。中学卒業後は宮里藍有村智恵らを輩出した東北高校へ進学。「東北女子アマ」優勝など輝かしい実績を積む。念願だったプロテスト合格は、6度目となった2023年に成就。167cmの長身を生かしたパワフルなスイングで、250yd超えの豪快なドライバーショットが魅力。漫画アニメ好きで休日は動画配信サイトを視聴することが多い。

木村怜衣’sレスキュー 記事一覧