「パー3」で大たたきしないマネジメント術とは? 木村怜衣
「ショートホールで大たたきする悩み」をレスキュー♪
【アマチュアゴルファーSさんの悩み】
「なぜかショートホール(パー3)で大たたきすることが多く、トリプルボギーやダブルパーも珍しくありません…。攻略するための考え方やマネジメント法はありますか?」
【木村怜衣のレスキュー回答】
距離が短い=大チャンスと考え、いつもと違うマネジメントをとる人は多いもの。シビアに狙い過ぎると、池やバンカーに入れてしまうリスクは高くなります。クラブ選択も含めていろいろ悩み過ぎて、自身に余計なプレッシャーをかけてしまう人も多いでしょう。心に余裕を持ってリズムよく打つことこそ、パー3攻略のカギだと考えます。
1. グリーンエッジまでの距離も考慮する
ピンまで180ydと聞くと、距離が長くて難解と思う人は多いでしょう。そんなときはグリーン全体の大きさを考えます。グリーンが30~40ydの大きさがある場合(ピンがセンターなら)160ydを打てばエッジに届きます。ピンまでの距離だけではなく、エッジまでの距離も考慮すると気持ちが楽になります。
2. 行きたくない所は考えない
ティショット前に頭に浮かべることは、絶対に行きたい場所=落とし所が良いです。行きたくない場所、例えば「あのバンカーには入れたくない」と思っていると、そこばかりに集中して結果的にバンカーにつかまるケースは多い。打つ前に頭に浮かべる場所は、狙い所のみにしましょう。
3. OKゾーンとNGゾーンを決める
ピン位置とグリーン周りのハザードを考え、事前にOKとNGゾーンを決めます。グリーンを外してしまうと次のアプローチが難しくなるため、ピンのショートサイドはNG。グリーンを外しても寄せやすいアプローチが残る場所はOK。戦略的に狙うことで、何となく打っていくよりも確実にスコアがまとまります。
【今回のまとめ】メンタルコントロールこそ攻略のカギ!
・グリーンエッジまでの距離も考慮する。
・行きたくない所は考えない。
・OKゾーンとNGゾーンを決める。
取材協力/カメリアヒルズカントリークラブ
■ 木村怜衣(きむら・れい) プロフィール
1999年生まれ、宮城県出身。中学卒業後は宮里藍、有村智恵らを輩出した東北高校へ進学。「東北女子アマ」優勝など輝かしい実績を積む。念願だったプロテスト合格は、6度目となった2023年に成就。167cmの長身を生かしたパワフルなスイングで、250yd超えの豪快なドライバーショットが魅力。漫画アニメ好きで休日は動画配信サイトを視聴することが多い。
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