女子プロレスキュー!

「イチ、ニー、サン!」では飛ばない!? ドラコン女王が教える飛ばしのリズム 大和田紗羅

2024/07/31 11:00

「悪いスイングリズムで飛距離ロスしている人」をレスキュー♪

【アマチュアゴルファーのAさんの悩み】
「ドラコンホールがくると、いつも力んでしまってフェアウェイに行かずじまい…。飛ばしてなおかつフェアウェイをとらえるには、リズムやタイミングをいつもと変えるべきなのでしょうか?」

【大和田紗羅のレスキュー回答】
ドラコン大会では単に飛ばすだけではなく、限られた球数内で有効エリアにボールを運ばなくてはならないため、再現性の高さや安定感も必要になります。リズムやタイミングを意識することは、飛距離アップ&再現性アップの重要な項目。できるだけケガを抑え、確実に前に飛ばすためのリズムの取り方をお教えします。

1.「ニィーー」と長めに取る

オーバースイングやオーバースタンスは不要

いつも以上に飛距離を伸ばしたい場合、上半身と下半身の捻転差を大きく取ることが近道です。そのためには、普段「イチ、ニー、サン!」とテンポを取っている人は、間の「ニー」を少しだけ長く取ること。「ニィーー」と長めに取ることで、可動域を最大限使って上半身を目いっぱい回転させることができます。

2. 息を吸って腹圧を高める

息を「吐く」ではなく「吸う」

ベストなタイミングで打つためには、体の軸を始動からフィニッシュまでブレさせないこと。そのためにバックスイングで長めに息を吸って腹圧を高めます。腹圧をかけると体の中心への意識が強まり、スイング中の体幹が安定します。上体が伸び上がったり、左右にブレることなく振り切ることができます。

3. 上半身と腕を切り離して考える

腕は体に付いてくるイメージ「ダラ~ン」が正解!

良いリズムを刻むためには、頭の中では上体と腕を切り離して考えること。両腕やクラブより先行して上体が回り、回し戻ってきたスピードに両腕やクラブが付いてくるイメージです。バックスイングでも両腕だけを早く上げてしまうと上体がついてこないので、捻転不足となって十分にボールへ力を伝えることができませんよ。

【今回のまとめ】息を吸ってハイ!「ニィーー」

鼻で吸って徐々に腹圧を高めていく

・「ニィーー」と長めに取る。
・息を吸って腹圧を高める。
・上半身と腕を切り離して考える。

取材協力/長太郎カントリークラブ【PGM】

■ 大和田紗羅(おおわだ・さら) プロフィール

1994年生まれ、福島県出身。15歳からゴルフを始め、18歳からは横田英治に師事してツアープロを目指した。22歳からティーチング活動に転身し、2021年LPGAティーチングプロA級を取得。同年ドラコン競技にチャレンジし、22年「PLDA女子ドラコン世界選手権」で日本人初となる優勝を果たした。公式最長記録は342yd。現在はYouTubeチャンネル「SARAGOLFTV」でも活躍中。

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