この手があったか! 夏ラフ対策はヘッド操作主義 藤井美羽
22年プロテスト一発合格の現役女子大生プロが登場!
今回からアマチュアゴルファーの悩みに応えてくれるのは、プロ2年目を迎えた藤井美羽(ふじい・みう)プロ。ジュニア時代から頭角を現し、高校3年生でプロテストに一発合格した20歳だ。現在は中京大学在学中の現役女子大生プロとして練習に励む毎日。トレーニングの一環として、キックボクシングで体幹の強さを鍛えている。そんな彼女が見出した上達に必要な考え方の一部を教えてもらう。
「深いラフからのアプローチに悩んでいる人」をレスキュー♪
【アマチュアゴルファーXさんの悩み】
「グリーン周りのアプローチが苦手で、特にこの時季の深いラフに手こずっています…。ボールが沈んでいるときと浮いているとき、それぞれでうまくボールにコンタクトするには、どうすれば良いでしょうか?」
【藤井美羽のレスキュー回答】
ラフが困難な理由は、ボールが沈んでいるときは、どれだけ芝の抵抗を受けるか分からないこと。そして浮いているときはボールの下を潜(くぐ)ってうまくヒットできず、どちらも距離感が出しにくいからです。そこで今回は、私が普段から行っているインパクトのヘッド操作を重視した独自の考え方をお教えします。
1. 沈んだ状態では振り切ると危険!
芝の抵抗には負けたくないけれど、そんなに強くは打ちたくない――。ボールが沈んだ状態では、そんな中途半端な気持ちでいるとインパクトでスイングが緩みがちに…。では、振り抜かずに緩まず打つにはどうすれば良いのか。
2. インパクトでヘッドを戻すイメージ
沈んだボールを打つ際に芝の抵抗に負けないためには、インパクトでヘッドがトップスピードになることが理想です。そのために、インパクト直後に少しだけヘッドを戻すイメージを持ちます。実際はスイングの勢いでヘッドは後ろには戻りませんが、インパクトに集中できる分、力強くヒットすることができます。
3. 浮いた状態では両腕を伸ばす
ボールが浮いているときは、ヘッドがボールの下を潜ってしまうミスに気を付けましょう。浮いたボールに合わせてクラブを短く握り、両腕を最大限に伸ばして構えます。スイング中も腕は伸ばしたまま。腕の長さを変えないことでアドレス時よりヘッドダウンすることがなく、しっかりとミートすることができますよ。
【今回のまとめ】沈んだ状態も浮いた状態もヘッド操作がキモ!
・沈んだ状態では振り切ると危険!
・インパクトでヘッドを戻すイメージ。
・浮いた状態では両腕を伸ばす。
取材協力/知多カントリー倶楽部
■ 藤井美羽(ふじい・みう) プロフィール
2004年生まれ、愛知県出身。6歳からゴルフを始め、ジュニア時代に「中京テレビ杯中部学生」「愛知県アマ」「愛知県ジュニア」優勝。高校3年生だった22年プロテストに一発合格。昨年「山口周南レディース」では7位タイの成績を残す。ゴルフ以外のスポーツ歴はダンスとキックボクシング。趣味はピアノ、イラスト描き、アニメ鑑賞。
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