さぁグリーン狙うぞ! え、見落としてる? 100yd圏内の解像度を上げる方法 山下美樹
「100yd圏内のマネジメントが曖昧な人」をレスキュー♪
【アマチュアゴルファーFさんの悩み】
「スコア100切りを目指しています。ボールはフェアウェイ上、ライが良く、ピンまで残り100ydほど。楽に狙える状況なのに外すことが多々あります…。何が足りないのでしょうか?」
【山下美樹のレスキュー回答】
100切りを目指すゴルファーと、コンスタントに90、80台で回れるゴルファーは何が違うのか。スイングの完成度よりも、何を頭に入れて状況判断しているかの差が大きいと感じます。特に100yd圏内のショットでは、番手選びを含むマネジメントが最重要ポイント。今回は、グリーンを狙う前に押さえておくべき3つのポイントをご紹介します。
1. エッジまでの距離を確認する
距離を把握する際、ピンまでの距離のみを頭に入れてショットに臨む人が意外と多いです。ここで欠かしてはいけないのが、グリーンエッジまでの距離。グリーンの奥行きが30ydとすれば、ちょうどピンが真ん中で残り100ydとしても、前後15yd(85~115yd)でグリーンオンが可能です。少し当たりが薄くても乗せられると考えれば、心に余裕を持ってショットに臨むことができます。
2. キャリーの距離を把握しておく
アイアンの番手ごとの総距離は大体把握している人は多いですが、キャリーの距離を把握している人は少ないです。アイアンでピンを狙う際、おおむねキャリーでボールが止まることを考えると、ランを省いた距離を把握しておくことは必須。番手ごとのキャリーの距離を把握しておきましょう。また、ピンの位置が上りか下りか、フラットな場所にあるかでもボールの止まり方は異なります。何となくでも良いので、ピン位置をヤーデージブックorコースレイアウトで把握しておきましょう。
3. フルショットで狙うが一番
グリーンを狙う際に番手選びで悩むことがあります。PWでは小さく9Iでは大き過ぎる場合です。その場合に考えるべきことは、最も狙いやすいのはフルショットということ。フルスイングして届く距離と残り距離が一致したときはピンを積極的に狙いましょう。一方、中途半端な距離の場合には、力加減で調整するのではなくフルショットでグリーンセンターを狙えるクラブを選ぶのがベター。状況に応じて柔軟に考えてクラブを選びましょう。
【今回のまとめ】忘るべからずエッジとキャリーとフルショット♪
・エッジまでの距離を確認する。
・キャリーの距離を把握しておく。
・フルショットで狙うが一番。
取材協力/日本ラインゴルフ倶楽部

山下美樹(やました・みき) プロフィール
1993年生まれ、愛知県出身。坂田塾でゴルフの腕を磨き、「日本女子学生ゴルフ選手権競技」「関西女子学生ゴルフ選手権」を制す。2018年からステップ・アップ・ツアーに参戦。23年には台湾のTLPGAツアーを主戦場としてシード権を獲得。得意クラブはウッド全般。YouTubeチャンネル「ミキティゴルフチャンネル」で注目度アップ。趣味は海釣り。