夏用or冬用クラブ「使い分けセッティング」がおすすめの理由 山下美樹
「クラブ選びに悩むアベレージゴルファー」をレスキュー♪
夏用or冬用クラブ「使い分けセッティング」がおすすめの理由 山下美樹がレスキュー♪
【アマチュアゴルファーIさんの悩み】
「平均スコア90~100のアベレージゴルファーです。最近クラブ選びに悩むことが多く、やさしいクラブにすべきか、操作性が良く顔がスマートなやや難しいクラブにすべきか。どこにポイントを置いて選べばいいのでしょうか?」
【山下美樹のレスキュー回答】
やさしいorやや難しい、どちらにもメリットとデメリットがあるため、選ぶのに悩む心境はすごくよく分かります。同じ距離を想定したクラブでも、ボールの高さや球筋に違いがあるので、どちらが最適かはなかなか判断しにくいです。そこで私がおすすめしているのが2パターンのセッティングを用意すること。今回は、1本1本の購入で比較的使い分けやすいウッドと、セット購入のため使い分けは難しいまでも番手選びで悩むアイアンとで、それぞれ重視しているポイントをご紹介します。
1. 同じ長さのドライバー2本を使い分ける
まずドライバーですが、つかまり重視のモデルと操作しやすいモデルとで、同じ長さの2本を所有しています。つかまり具合を強めるほうには、鉛をソールのトウ側に貼ってヘッドを返りやすくしています。フェアウェイが狭く、方向性を重視する場合には、そのつかまり具合の強い“冬用”モデルを選ぶ。逆にラウンドするコースのフェアウェイが広かったり、温かい時期には操作しやすい“夏用”モデルを選びます。
2. 5Wと3Uも使い分ける
同じ距離を想定したFWとUTでも使い分けを行っています。ドライバー同様に、プレーする日のコースと天候で使い分けられる5Wと3Uを用意。5Wは高さが出しやすく、常にボールを拾ってくれるイメージが湧くので概ねこちらを選びますが、高さが出る分、風が強いと飛距離が計算しにくいデメリットが発生します。そこで風が強い日には、中弾道で高さを抑えられる3Uを選んでいます。
3. アイアンはキャリーのブレ幅で判断する
アイアンセットを購入する際は、方向性や飛距離性能ではなくキャリーの安定度を重視しています。ランを入れた総距離ではなく、キャリーがどれだけ安定して出せるかどうかのほうが、飛距離の精度がスコアに直結するアイアンでは重要だからです。購入前に試打できる環境があれば、できれば何番までキャリーが安定し、何番以上はブレやすいかまでをチェックすることで本番で使用するイメージがより湧きやすくなると思います。
【今回のまとめ】使い分けてラクにプレーしよう♪
・同じ長さのドライバー2本を使い分ける。
・5Wと3Uも使い分ける。
・アイアンはキャリーのブレ幅で判断する。
取材協力/日本ラインゴルフ倶楽部

山下美樹(やました・みき) プロフィール
1993年生まれ、愛知県出身。坂田塾でゴルフの腕を磨き、「日本女子学生ゴルフ選手権競技」「関西女子学生ゴルフ選手権」を制す。2018年からステップ・アップ・ツアーに参戦。23年には台湾のTLPGAツアーを主戦場としてシード権を獲得。得意クラブはウッド全般。YouTubeチャンネル「ミキティゴルフチャンネル」で注目度アップ。趣味は海釣り。