左足下がりはターフを取れ ダフリとトップを同時に防ぐ意外な打ち方 本明夏

「左足下がりが苦手な人」をレスキュー♪

【アマチュアゴルファーGさんの悩み】
「これまでダフリやトップのミスを数多くしてきた左足下がりに苦手意識を持っています。大きなミスを防ぐためには、どうしたら良いですか？」

【本明夏のレスキュー回答】
つま先上がり、つま先下がり、左足上がりと傾斜をレスキューしてきましたが、一番難度が高いライと言ってもいいのが左足下がりです。とてもダフりやすく、嫌がれば上体が伸び上がってトップしやすい。そんな難しい状況を回避するポイントは、最後まで傾斜なりにアドレスやインパクトのイメージをキープすることです。

• 【傾斜1】つま先上がりは「横振りイメージ」
• 【傾斜2】つま先下がりは「オープンスタンス」
• 【傾斜3】左足上がりは「ドローイメージ」

1. 短く握ってオープンスタンス

難度の高い左足下がりでは、クラブを短く持ってスイングはフルショットの7～8割の幅で振ります。ヘッド軌道はストレートで振ると、ボール手前でヘッドが地面に落ちてダフってしまうので、ややアウトサイドインが正解。アドレスでは、スタンスの向きはオープンにして立ち、ヘッドはスタンスの向きに沿って振ることを意識します。これだけのイメージでもかなりの確率でダフりにくくなります。

2. ボールの先のターフを取る

ダフりにくいアドレスを作ったら、今度はトップしにくいスイングができるように、頭を残すことを意識します。ボールの先の芝をクラブのソールでササッと擦るように、通常時（平らなとき）より上体の起き上がりをキープ。フォローを低く出す意識を持てれば、インパクトでボールをダウンブローにとらえられ、多少当たりが薄くてもボールはしっかり浮いてくれます。

3. フィニッシュまで力感を落とさない

上記の振り方を正しく行えればロフトが立って当たるので、フラットなライより飛距離が出ます。グリーンまで打ち下ろしているケースも多く、状況によっては1～2番手下げてクラブを選択すること。短いクラブを選んだ分、他の状況よりしっかり振ってボールをつかまえる意識を強く持ちましょう。トップからフィニッシュまで力感を落とさず振り抜くことが、成功のカギとなります。

【今回のまとめ】ボールの先の芝をササッと♪

・短く握ってオープンスタンス。
・ボールの先のターフを取る。
・フィニッシュまで力感を落とさない。

取材協力／グレンオークスカントリークラブ