ルーティンは“4歩” 練習はイイのに本番でダメをなくす方法 與語優奈
「練習と本番でスイングが違いすぎる人」をレスキュー♪
【アマチュアゴルファーFさんの悩み】
「練習場では納得のいく良い球が出るのですが、コースでは全くうまくいきません。本番でも練習場と同じ状態でスイングしたいのですが…。どうすればいいでしょうか?」
【與語優奈のレスキュー回答】
コースに出ると、天候やホールレイアウトの影響でプレッシャーがかかり、思うようなスイングにならないもの。常に自分のスイングをするためには、プレショットルーティンが重要です。いつも同じ状態、体勢、スタンスでアドレスに入ることが肝心。ただ、私はアバウトではなく、少し具体的な決めごとを作って行っています。
1. 決まった歩数でアドレスに入る
ティアップしたあと、ボールの近くで1回素振りを行い、それからボールの後ろ(飛球方向とは逆)に回って狙いを定めます。その際の間隔は“4歩”。4歩後ろに下がって、4歩で入る。距離を具体的に決めることで、他のことに頭を悩まさずに集中できる分、アドレスに入るまでのリズムが整いやすくなります。
2. 決めごとがあると集中できる
ではなぜ“4歩”かというと、特に理由はありません(笑)。長年ゴルフをやってきて自分が一番入りやすいと感じる歩数だから。実はその数よりも、具体的に数値化させることが重要。ついスイングのことばかりを考えてしまいがちですが、アドレスまでの動きを機械的に行うことで、スイングまでセットとして一連の動きで考えられる。メンタル的な負担を減らすことにつながります。
3. フォローを意識して素振りを行う
ティを挿してから4歩下がる前に、ボール付近で行う素振りでは体が動きやすくなるように心がけます。フォローを出しやすくするため、理想のフォローの形を作ってから、そこに合わせるように振る。バックスイングやトップの位置を気にする人は多いですが、それはあくまでも“経過”。フォローを意識して無理なく再現できる形を考えながら振ってみてください。
【今回のまとめ】あなたは何歩? ルーティンは具体的に♪
・決まった歩数でアドレスに入る。
・決めごとがあると集中できる。
・フォローを意識して素振りを行う。
取材協力/麗澤瑞浪ゴルフ倶楽部 高原コース
■ 與語優奈(よご・ゆいな) プロフィール
2004年生まれ、愛知県出身。10歳でゴルフを始め、中学生のときにトーナメント観戦した際、イ・ボミのプレーに衝撃を受けてプロを志す。滋賀県主催「高等学校ゴルフ選手権秋季大会」で優勝、22年には「ブリヂストンレディス」に出場して4日間を戦った。23年プロテストに合格。今季ステップアップツアー「ヤンマーハナサカレディース」で初優勝。
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