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正確なショットを打つ上で、重要な要素となる“グリップ”。今回気になるのが、そのグリップをつくるタイミングだ。ボールの後ろ(飛球線後方)でグリップを固めてからアドレスに入る“『入る前』派”と、アドレスしてヘッドを目標に合わせてから握り直す“『入った後』派”、どちらが正解!? 今回からシリーズゲスト(計6回)として登場していただくのは、TV中継の明快な解説でもお馴染み・牧野裕プロだ。
平均90台ゴルファー調査では、『入った後』派が74%と多数派の結果に。理由は「自然とそうやっていたから」(KTさん/43歳)、「手の位置よりまずは足の位置を決め、落ち着いてからグリップしたい」(M号さん/36歳)といったものだった。
アベレージゴルファーの意見は『入った後』が多数派だったが、果たして牧野裕プロの見解は……!?(以下、牧野プロの解説)
「グリップをどのタイミングでつくるか?という質問ですが、私の場合は、ヘッドのフェース向きを目標に合わせてからグリップをつくる、『入った後』が正解です。ただし、グリップを決めてからアドレスに入るのが間違い、ということではありません。
私がどのタイミングでグリップを決めているか。ショットに入るまでのルーティンで説明していきましょう。まず、1.打ちたいショットをイメージ、2.ボールの後方で素振りを2回、3.ボールのスパット(目印)を見つける、4.右手でクラブを持ってボールに近づき、5.フェースをスパットに合わせてヘッドをセット、6.両手でクラブを握り、グリップを決める、という手順です。つまり、ショットに入る直前になって初めてグリップを固める、というわけです。
私の場合、目標に対して正しく、スクエアにアドレスするために、ボールの少し先(1mぐらい)にスパットを見つけます。そのスパットにフェースの面を合わせ、スタンスと体の向きも合わせていくのです。これは昔から私の体に染み込んだルーティンで、アドレスに入る前にグリップを決めてしまうと、それがやりにくくなってしまいます」。
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