手でもない、足でもない…始動は「ろっ骨」で! テークバック30cmで勝負は決まる/千田萌花

手でもない、足でもない…始動は「ろっ骨」で! テークバック30cmで勝負は決まる/千田萌花
「手で上げない」。では、どこで上げるのが正解?

「始動のイメージがいまひとつ把握できない人」をレスキュー♪

バックスイングを「手で上げるな」「体で上げろ」と言われても、その感覚が分からず悩む人も多い。スイングの始動は全体の流れを左右する重要なポイント。ここで正しく動き出せれば、余計な力みがなくなり、再現性の高いスイングにつながる。今回は、身長150cmと小柄ながら平均240yd飛ばす千田萌花プロが、体を使った始動のコツを分かりやすくレッスンする。

【アマチュアゴルファーWさんの悩み】
「ボールが右に行くのが多い日もあれば、左に行く日もあり、なかなか安定しません…。どこを意識して振れば、安定感を得られるのでしょうか?」

千田萌花のレスキュー回答】
安定感を生むために、スイングのスタートとなるテークバックを重視しています。始動でズレが生じてしまうとその後の修正は難しく、スイングの良し悪しを大きく左右するからです。今回は、私が始動で意識しているポイントを教えます。

1. ろっ骨でクラブを上げる

手でもない、足でもない…始動は「ろっ骨」で!  テークバック30cmで勝負は決まる/千田萌花
ろっ骨=胸部を取り囲む左右対称に存在する弓状の骨のこと

手先でクラブを上げる意識が強いと、体が十分に回らずトップが浅くなったり、腕だけで振るスイングになったりして、安定したショットを打つことが難しくなります。大切なのは、ヘッドが右足の前を通過するまでの約30cmは手先を一切使わないこと。その間は体幹主導でクラブを上げ、体幹が先に動き出し、腕や手が後からついてくるイメージ。その動きを身につけるために、私はろっ骨(別名:あばら骨)を意識しています。

2. お尻を付けた「壁ドリル」が効果的!

手でもない、足でもない…始動は「ろっ骨」で!  テークバック30cmで勝負は決まる/千田萌花
ろっ骨より上と下を分離させて動かすイメージ

ろっ骨を動かす意識は少しイメージしにくいかもしれませんが、背面にある仮想の壁にお尻を付けたままスイングすると、感覚をつかみやすくなります。壁にお尻を付けたまま上半身を回すには、下腹部とその上にあるろっ骨を分けて動かす意識が重要。ろっ骨→両腕→クラブの順に動き出せれば、下半身は安定したまま、お尻が壁から離れることはありません。テークバックでは右のお尻、フォローでは左のお尻が常に壁に触れているイメージで回転してください。

3. 右ひざを前に向けたまま下半身は止めない

手でもない、足でもない…始動は「ろっ骨」で!  テークバック30cmで勝負は決まる/千田萌花
右ひざの向きさえ狂わなければ 動きすぎるミスは防げる

壁に付けたお尻は、全身の土台となるためどっしりと構えますが、下半身を全く動かさないわけではありません。バックスイングで足を積極的に動かすとスウェーにつながると不安に思う人は多いですが、下半身は動かしながら右股関節に上半身を乗せていく動きは必要。特に注意してほしいのは、右ひざを正面に向けたままにすること。右ひざが正面を向いていれば、上体が右へ移動しても、右足の内側でしっかり体重を受け止められるため、不要な動きを抑えられます。

【今回のまとめ】始動は“ア・バ・ラ”から♪

ろっ骨でクラブを上げる。
・お尻を付けた壁ドリルが効果的!
右ひざを前に向けたまま下半身は止めない。

取材協力/鎌ヶ谷カントリークラブ

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千田萌花(ちだ・もえか) プロフィール

2002年生まれ、長野県出身。幼少期から上田桃子に憧れ、高校進学を機に辻村明志コーチに師事。6度目の挑戦となった昨年のプロテストで合格を果たした。身長150cmと小柄ながらキレのあるスイングで、飛距離と安定感を兼ね備えたショットが武器。今季はステップ・アップ・ツアー初優勝を目指す。趣味は料理で、得意メニューは砂肝の塩ねぎ炒め。

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