邪魔なので善意でカラーのボールを拾い上げた…いいんだっけ?/ルールQ&A
グリーンのカラーにボールが止まった。先輩が打つプレー線上で「邪魔になるかも」と思い、頼まれていないが気をきかせてマークしてボールを拾い上げた。
ボールを拾い上げた際の問題
■1
親切心に罰は科せられない。先輩のプレー前に無罰でボールはリプレースする。
■2
親切心に罪は科せられない。先輩のプレー後に無罰でボールはリプレースする。
■3
拾い上げを要求されないのに拾い上げると1罰打。ボールはリプレースする。
先輩のために拾い上げたんだからいいでしょ?ダメ?
◇◇◇◇
正解は「3」
■3
拾い上げを要求されないのに拾い上げると1罰打。ボールはリプレースする。
グリーン上では自分のボールはいつでもマークして拾い上げることができますが、ジェネラルエリア(フェアウェイやラフ)では、他のプレーヤーから拾い上げを要請されないのにボールを拾い上げることはできません(規則15.3b)。カラーはジェネラルエリアなので、インプレーである自分のボールを勝手に拾い上げると、ボールを動かしたことで1罰打を受けます(規則7.3)。ボールは(先輩のプレー前に)リプレースしましょう(規則14.2)。
設問のプレーヤーは自己判断の親切心でボールを拾い上げて罰を受けましたが、先輩から「プレーの障害になるので、マークしてもらえませんか?」と要請された場合は、その要請に応えなければなりません。プレーヤーは、そうする代わりに先にプレーすることもできます(規則15.3b(2))。(イラスト&ルール解説/小山混)
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<ゴルフ規則>(抜粋)
規則15.3b プレーの障害となるコース上にある球
(1) 別のプレーヤーの球による障害の意味。次の場合にこの規則に基づく障害があることになる:
・別のプレーヤーの止まっている球がプレーヤーの意図するスタンスや、意図するスイング区域の障害となる可能性がある。
・別のプレーヤーの止まっている球がプレーヤーのプレーの線上やその近くにあり、意図するストロークを行うとそのプレーヤーの動いている球がその球に当たる合理的な可能性がある。
・別のプレーヤーの止まっている球が、プレーヤーがストロークを行うときに気が散るぐらい近くにある。
(2) 障害となる球から救済が認められる場合。コース上にある別のプレーヤーの球がプレーヤー自身のプレーの障害となる可能性があるとそのプレーヤーが合理的に考えた場合:
・プレーヤーはその別のプレーヤーにその球の箇所をマークして拾い上げることを要請することができるが(規則14.1参照)、球はふいてはならず(ただし、規則13.1bに基づいてパッティンググリーンから拾い上げる場合を除く)、元の箇所にリプレースしなければならない(規則14.2参照)。
・その別のプレーヤーがその球を拾い上げる前にその箇所をマークしなかった、または認められていないのに拾い上げた球をふいた場合、そのプレーヤーは1罰打を受ける。
・ストロークプレーに限り、この規則に基づいて球の拾い上げを要請されたプレーヤーは、そうする代わりに先にプレーすることができる。
自分の球が別のプレーヤーのプレーの障害となる可能性があるとプレーヤー自身が考えただけではこの規則に基づいて球を拾い上げることは認められない。
プレーヤーが別のプレーヤーに要請されていないのに自分の球を拾い上げた場合(ただし、規則13.1bに基づいてパッティンググリーンの球を拾い上げる場合を除く)、そのプレーヤーは1罰打を受ける。
出典/(公財)日本ゴルフ協会発行2023ゴルフ規則より
小山混 プロフィール
イラストレーター、ゴルフルール研究家。東京生まれ。立教大学卒。新聞・雑誌・Webで複雑なゴルフルールをやさしく解説。ゴルフは鹿沼CCの月例競技会にエントリー。HDCPは17。著書に『はじめてのゴルフルール』『New! いちばんたのしいレクリエーションゲーム』(主婦の友社)、『英語とゴルフ一石二鳥』(ゴルフダイジェスト社)がある。