青木香奈子の心と体を支えるヨガ習慣 推しは疲れ吹っ飛ぶ「三角のポーズ」
4月の国内下部ツアー「大王海運レディスオープン」でプロ初勝利を挙げた、2025年注目のルーキー“アオカナ”こと青木香奈子。日々ゴルフの練習に取り組むだけでなく、ヨガやピラティスにも本格的にハマっていて、心と体の両面からゴルフと向き合っているという。ヨガを通した試合前に欠かせないルーティン、疲労回復方法、そしてメンタルケア法まで、じっくりと話を聞いた。
―アカマル急上昇!“アオカナ”こと青木香奈子の赤裸々TALK
―青木香奈子のスイングセルフ解説
疲労回復、体感強化、そして瞑想…いいことだらけのヨガ習慣
――まず、ヨガに興味を持ったきっかけを教えてください
2年ほど前に左股関節が突然痛くなって、病院で股関節インピンジメント(FAI)と診断されました。少しでも負荷をかけると股関節がハマらない感覚があって、筋トレができない状態になったんです。それがきっかけでヨガにハマりました。
――ヨガを行う頻度は?
最近はあまり行けていませんが、昨年宮崎にいた時は週4ペースで通っていました。筋肉痛になることもありましたが、きつくても体を動かすことで、かえってラクになるんです。終わったあとはサウナ後みたいにスッキリしますよ!
――ヨガを取り入れたことで何か変化はありましたか?
乳酸が抜けて疲れが取れる感覚があり、血流も良くなります。体幹も強くなり柔軟性もついてきました。さらに瞑想もするので、心も整うんです。ヨガの先生からは、「うまくできない人は、足をついてやってもいいですよ」と言われますが、それをクリアしていくのが楽しくて。「前はできなかったのに今日はできるようになった!」という達成感が好き。体を動かすこと自体が好きなんです。
――ヨガのレベルはどれくらいですか?
今は中級レベル。上級になると逆立ちとか三点倒立なども出てくるので、まだまだ上はあります。中級でもかなりきついんですけどね。腹筋強化クラスや疲労回復クラスなど、気分に合わせて選んでやっています。
――ピラティスも始めたそうですね?
はい。今年からマシンピラティスを始めました。ヨガの“筋トレ版”という感じですね。けがの影響で下半身のトレーニングができていなかったんですが、良いトレーナーさんに出会えて、少しずつ再開できています。インナーマッスルに効くので“地味キツ”ですが、姿勢が変わった感覚はあります。
――おすすめの疲労回復ポーズは?
三角のポーズですね。お尻を上に突き出して三角形を作り、両足のかかとで足踏みします。ふくらはぎの裏を伸ばすと血流が良くなって、疲れがスッと軽くなります。10秒くらいで効果を感じられますよ!
――スイングにプラスになっている?
ゴルフは体幹がすごく大事。ヨガやピラティスで腹筋を意識することで、体幹が鍛えられます。背中は反らずに、お尻を締めるように意識すると、体幹がしっかりしてきます。
――ヨガで学んだことは試合にも活きますか?
試合前はとにかく「無」になることが大切だと思っています。それにはヨガの最後に行う瞑想がすごく効果的。ロッカールームで音楽を聴きながら、5分ほど瞑想して心を整えています。
――ラウンド前の体のケアは?
球を打つ前に肩や股関節を回したり、ボールでお尻をほぐしたりしています。お尻が硬いと疲れやすくなるので、入念にケアしています!(編集部・仮屋美遊)
写真:小林司