女子プロレスキュー!

アプローチ“ゆっくり振る”の正体は「見送る順」だった! ヘッドアップを防ぐ意識転換/千田萌花

2026/08/19 11:00

「アプローチでのヘッドアップに悩む人」をレスキュー♪

プロや上級者はゆっくり“ユッタ~リ”振っているように見えるが…

グリーン周りのアプローチで、ダフリやトップの原因となる「ヘッドアップ」。ボールの行方が気になり、頭を上げるタイミングが早くなると、上体が起きてミスにつながる。そこで注目ルーキー・千田萌花プロが、無意識に頭の位置を維持しながら、自然に安定したインパクトを迎えるボールの“見送り方”を解説。ひとりでもできるおすすめのドリルで、ヘッドアップがすぐに直せるコツを教えてくれた。

【アマチュアゴルファーYさんの悩み】
「グリーン周りのアプローチ、ピンまで15~30ydの距離で、ダフリやトップが頻発します。頭の高さを変えず、体の軸をキープすることは分かっていても、実際にはヘッドアップしているのだと思われます。どんな意識を持てば、安定したアプローチが打てますか?」

千田萌花のレスキュー回答】
ヘッドアップを防ぐには、頭を“キープさせよう”と強引に残すのではなく、フォローを意識した練習を繰り返し、結果的に頭の位置を“キープできるようになる”のが正解です。フォローまで頭の位置が維持できれば、自然と入射角が安定し、最下点はボールより先(最適な位置)になりやすくなる。結果として、ダフリやトップのミスが抑えられ、安定したアプローチにつながります。

1. とにかくレベルで振る

目線の高さを一定にすることで ヘッド軌道もレベルに

ヘッドアップの要因は、フォロー時のボールを追うタイミングが早すぎることで発生します。頭を上げるタイミングが早すぎて、上体が起き上がり、不安定なヘッドの角度でボールをヒットしてしまう…。上からでもなく、下からでもない、レベル(平ら)に振り抜くことが理想形です。スイング中は終始、目線の位置を変えずにボールをとらえることこそ、安定したアプローチを手に入れる第一条件となります。

2. 障害物くぐり抜けドリル

膨らみのあるヘッドカバーの上に障害物(クラブ一本)をセット

おすすめの練習法は、ボール1個分先(フォロー)の位置の地面から約10cmの高さに、クラブなどの障害物をセットし、それに当たらないようにヘッドをくぐらせながら、ボールを打つドリルです。フォローを低く長く出そうという意識が芽生え、緩やかな入射角で振る感覚が身につきます。ヘッドアップを抑えようと、頭の位置を意識するのではなく、体全体の動きを意識しながら、結果的にレベルで振れる動きを身につけることが、アプローチ上達の近道です。

3. 見届ける順番は“下→上”

同時ではなく 下から順を追ってボールを見送る

障害物にヘッドが当たらないように打つには、ボールを見届ける(飛球方向に向ける)順を意識します。両足→両ひざ→腰→胸と来て、最後に頭(目)の順番でボールを見送る。アプローチは上半身だけの動きだけではなく、しっかりと下半身の動きを使うことで、体の回転がスムーズに円滑に回るようになります。プロや上級者のアプローチショットの動作がゆっくりに見える理由は、単に動きをゆったりにしているわけではなく、“見送る順”が崩れず、しっかりそれぞれが連動しながら、順を追って遅れて回ってくるからです。

【今回のまとめ】“目”よりも先に“ひざ”で見る!

・とにかくレベルで振る。
障害物くぐり抜けドリル。
・見届ける順番は下→上

取材協力/鎌ヶ谷カントリークラブ(千葉県)

■ 千田萌花(ちだ・もえか) プロフィール

2002年生まれ、長野県出身。幼少期から上田桃子に憧れ、高校進学を機に辻村明志コーチに師事。6度目の挑戦となった昨年のプロテストで合格を果たした。身長150cmと小柄ながらキレのあるスイングで、飛距離と安定感を兼ね備えたショットが武器。今季はステップ・アップ・ツアー初優勝を目指す。趣味は料理で、得意メニューは砂肝の塩ねぎ炒め。

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