“ラフとフェアウェイバンカーから上手く打つには?” 高島早百合
2014/08/13 09:00
芝の抵抗を最小限にするには
力んでしまうアマチュアの最大のミスと言えば、クラブが寝て極端にインから入ってしまうこと。こうなると芝の抵抗を大きく受け、ヘッドは減速、思い通りに飛ばすことができません。一歩間違えばチョロの危険性も考えられます。大切なのはヘッドの重みを感じ、最大限に加速させること。そのためにはダウンスイングで脱力することが欠かせません。腕を振る意識を捨て、インパクトギリギリまでリリースを我慢します。“腕は重力で落ちてくる”、この意識ならクラブも立ったまま下りてくるので、入射角が鋭角に、芝の抵抗を最小限に抑えられます。また、軸を保つことで遠心力が働き、さらなる加速が生まれます。インパクト以降も頭を動かさないよう軸を保ち、頭とヘッドが引っ張り合うことで遠心力が増すのです。
フェースの開き方に注意!
ただし、あまりにもラフが長いケースでは、出すだけのショットを選択した方が賢明です。クラブはショートアイアンを選択し、フェースを開くのがポイント。“フェースを開く”というと、フェースを右に向ける方が多いのですが、それでは開いたことになりません。一つの方法として、腰の高さでクラブを持ったら右手でフェースを開き、そのまま左手をグリップして下さい。フェースの向きとグリップの関係が、普段と違うことを実感できると思います。