フェアウェイウッドのボール位置は「左胸の前」!/教えて河野祐輝編
ドライバー感覚で「左足寄り」? アイアン感覚で「中央寄り」??
多くのアマチュアゴルファーがフェアウェイウッド(以下、FW)を使う際、迷う項目として“ボール位置”があげられる。ドライバーのように『左足寄り』にすべきか、アイアンのように『中央寄り』にすべきか……!? 若手の実力派・河野祐輝プロにズバリお答えいただいた。
平均90台ゴルファーの調査では、62%(13人中8人)が『左足寄り』。理由は「『中央寄り』だとフェースローテーションが不完全の状態で当たってしまうから」(Oさん/36歳)、「ヘッドを滑らせるように打ちたいので」(KLさん/55歳)など。
『左足寄り』…正しくは『左胸の前』!
僕はツアープロとして決して飛距離が出るほうではないので、FWはスコアメイクする上でとても重要なクラブです。FWのボール位置は、僕は「左胸」の前あたりにセットしています。つまり、やや『左足寄り』です。
FWはアイアンと違い、広いソール形状をしているのが特徴です。地面に直接置かれたボールを打つとき、ヘッドが突き刺さらずにソールが滑るように設計されています。つまりFWは、ヘッドの最下点でボールを横から払うように打つのが基本。そのためには、スタンスの中央よりやや左、ちょうど「左胸」の前あたりに置くのがベストなのです。
「ダウンブロー」では×
ボールを『中央寄り』に置くと、ヘッドが最下点にくる前にインパクトを迎えることになります。ソール幅の狭いアイアンでは、このようなダウンブローのインパクトが必要ですが、FWではインパクトが“点”になってしまいます。
“点”ではなく“ゾーン”の意識!
FWのソール形状を生かすのであれば、“点”ではなく“ゾーン”でとらえられるようにしたいです。長いインパクトゾーンで、ボールを払い打つイメージを持ちましょう。
注意! 無意識な『中央寄り』
特に注意してほしいのが、「上手く当てたい」という気持ちが働くこと。ボールにクリーンに当てたいという意識が働くと、ボール位置が無意識にスタンス中央寄りに置きやすくなるので注意しましょう。