女子プロレスキュー!

“飛ばしの極意は超シンプル!” 笹原優美

2015/08/19 09:00

「左ヒジ」を曲げない!

「ここまで曲げる人はなかなかいませんが…」

コンパクトなトップをつくるため、私は左腕を強く意識しています。それは、左腕を常に伸ばしたままスイングすること。ヒジを曲げず、体とボールとの距離を保ちながらクラブを上げていきます。

左腕を伸ばしたままで十分!

ヘッドの位置はコンパクトだが、腰の捻転は大きい(左)

トップの位置でも左腕は伸ばしたまま。折り曲げたり、窮屈に感じるほど振り上げてしまったら、オーバースイングと見なしています。これではかなり物足りないという方もいると思いますが、上体をしっかり回せていれば、飛ばしに必要な動きは十分備わっているといえます。

変わらないスイングアーク

左腕の内円に沿って、ヘッドが外円を走るイメージ

切り返し以降も左腕を意識することで、体とボールとの距離を保ったままインパクトまで正確に振り下ろすことができるのです。

ショートアイアンで低く打つ練習!

9IかPWで低く打ってみよう!

腕の無駄な動きを押さえることで、その分下半身を使ったスイングが身につきます。練習法としてはまずショートアイアンでこの打ち方を試してください。最初は違和感を覚えるかもしれませんが、徐々にインパクトが厚くなると思います。やや低めの強い弾道を打つ意識で振ると、すぐに習得しやすくなるはずです。

飛ばしたいときは、あえて飛ばさない!

全ホール同じイメージで挑む笹原プロ

最後に、「このホールは飛ばしたい!」と思うシチュエーションの考え方をご説明します。私はそんなときでも自分のスイングをすることだけを考えます。最大飛距離を出すには、自分のベストスイングをすることが重要だと思っています。120%の飛ばしを求めるのではなく、どれだけ100%に近づけるか。そのような気持ちでいることで、結果的に飛距離アップにつながると思っています。

笹原優美(ささはら・ゆみ)
1992年8月4日生まれ、東京都練馬区出身。父の勧めで11歳からゴルフを始め、高校はゴルフ部のある法政大高校に進学。和田泰朗コーチに師事し、ゴルフに対する考え方を変える。2010年は「日本ジュニア」、翌11年には「日本アマ」に出場。今季はQTランキング61位を利用してツアー参戦中

有馬ロイヤルGC

撮影ホール/
ノーブルコース 15H Par44(C.T 418y、R.T 368y)
林に囲まれたストレートなミドルホール。グリーンのアンジュレーションが大きく、特に奥から手前へは思った以上に速い。手前から攻めるのがベター

1 2