“微妙な距離を打ち分ける” 兼岩美奈
2015/10/28 09:00
「寄せワン」を狙え! アプローチをレスキュー
今回から全6回にわたり、昨年プロテスト合格を果たした兼岩美奈プロのレッスンがスタート。テーマは、「寄せワンが狙えるアプローチ術」。ショートゲームが得意という兼岩プロに、基本的な距離の打ち分けから状況別の打ち方までをレッスンしてもらう。
兼岩美奈(かねいわ・みな)
1989年2月26日生まれ、岐阜県可児市出身。10歳の頃ゴルフを始め、大学在学中にツアートーナメントを観戦したことがきっかけでプロを志す。昨年5度目のプロテストで合格。ツアープロ高山忠洋のもとで練習に励み、本戦出場を目指す
「距離感」と「方向性」を高めるには…?
【アマチュアゴルファーの悩み】
「微妙な距離を打ち分けるのが苦手です。距離感と方向性を高めるためにはどうすればよいですか?」
フルショットできない中途半端な距離のショットでは、インパクトでスイングを緩ませないことが重要となります。それには距離をスイングスピードではなく、振り幅で決めることが大事だと思います。
「スイングスピード」ではなく、「振り幅」!
打ちたい距離をスイングスピードでコントロールしてしまうと、「やっぱり大きいかな」などという考えがスイング中に頭を過ぎり、インパクトが緩んでしまうことがあるからです。フルショットしないときは、なるべく球を飛ばさないためのアドレスを作り、距離に応じた振り幅にすることで緩みがなくなります。
距離感の「基準」をつくる!
私は、58度ウェッジのフルショットが60ヤード、スタンスを狭めて手元が肩から肩の振り幅で振ると40ヤード、スタンスを狭めて腰から腰の振り幅で20ヤードと、だいたいの距離感を持っています。皆さんも、まずは肩から肩、腰から腰で、何ヤード飛ぶのか把握してみてください。
「グリップの長さ」で微調整
基準が分かれば、クラブを持つ長さを調整することで、さらに距離の調整が可能です。「2つの振り幅」×「グリップの長さ」で、簡単にタテの距離は打ち分けられますよ。