“バンカーから寄せる!キホンのキ” 兼岩美奈
振り抜く方向は「スタンスなり」!
スイングでの注意点は、必ずスタンスなりに振り抜くことです。多くの方はついターゲットに飛ばしたい意識が強くなり、ピン方向に振ってしまいがち。体が左を向いてもフェースがターゲットを指していれば、絶対にターゲットへ飛んでいきます。自身を持って振り抜くことが大切です!
「ピン方向」はダフリの原因に…
ピン方向に振ってしまうとインサイド・アウトの軌道となり、ダフリの要因になってしまいます。狙ったところよりヘッドが砂の下に潜ってしまい、大ダフリになってしまうのです。
早い段階で「コック」!
砂の爆発を利用するには、手首のコッキングも大切。フルショットとは別ものと考え、スイングの早い段階から手首を使ってください。ヘッドを真上に、アウトサイドに上げる感覚です。そうすることでインサイド・アウトにヘッドが下りてくる危険も抑えられ、ダフる心配が減ると思います。
「内側を深く」足を埋める!
最後に、スタンスを取る際におすすめしたいことがひとつ。足を砂に埋めるとき、両足の内側を深く削り、外側から内側に傾斜をつけるようにすること。こうすることで両足の内側に体重を乗せやすく、軸をブラさず力強く振ることができるのです。ちょっとしたコツですが、ショットへの影響力は意外に大きいですよ。
来週は「バンカー応用編」!
今回お話したのはバンカーショットの基本編です。次回は、距離を出したいときや目玉の打ち方など、一筋縄ではいかないバンカーショット応用編をお話します。
兼岩美奈(かねいわ・みな)
1989年2月26日生まれ、岐阜県可児市出身。10歳の頃ゴルフを始め、大学在学中にツアートーナメントを観戦したことがきっかけでプロを志す。昨年5度目のプロテストで合格。ツアープロ高山忠洋のもとで練習に励み、本戦出場を目指す
撮影ホール/
北コース 4H Par4(Reg.323y、Back.355y)
距離のないミドルホールだが、フェアウェイセンターに木、左サイドにはバンカーがあり、ティショットが明暗を分ける