“傾斜からでも寄せワン” 兼岩美奈
2015/11/25 09:00
「決して難しくありません」
【アマチュアゴルファーの悩み】
「傾斜からのアプローチでトップやダフり、シャンクが出てしまいます。ミスせず寄せられる打ち方を教えてください」
傾斜からのショットは、多くのアマチュアさんが苦手としている状況ではないでしょうか。しかし、ポイントを抑えて状況に応じたショットができれば、決して難しくはありません。大切なのはその方法を知っているかどうか。傾斜からでもやさしく寄せられる方法をご紹介します。
【つま先上がり】 体とボールとの距離を一定に!
つま先上がりの傾斜は、クラブがアップライトに当たり、ボールにフック回転がかかりやすい状況です。左に曲がりやすいので、ターゲットを打ちたい方向より右に設定するのがポイント。その上でスイング中は、体とボールとの距離を一定に保つことが大切です。
特にインパクト前後でバランスを崩しやすいので、同等の傾斜で繰り返し素振りを行い、安定して振れるポジションを確認してください。一方、ピンを直線的に狙いたいと思ったら、カットに振ってみるのもひとつの手段です。極端にアウトサイド・インに振れば、フックする要素が相殺され、直線的に狙うことが可能です。
【つま先下がり】 前傾角度キープ!
つま先下がりはその反対です。スライス回転がかかりやすいので、ターゲットを左に取ることが前提となります。スイングは、前傾角度を保ちながら体の回転を重視してください。体の回転が疎かになると、トップやダフリ、手元が前に出るとシャンクのミスにつながります。
アプローチの小さなスイングなら、手の動きをセーブし、体の回転だけで打つつもりで十分。胸やヘソが下に向いたままなら、前傾を保ちやすく回転も意識しやすくなります。