女子プロレスキュー!

ダフリ・トップを抑える上半身チェック 金澤志奈

2018/07/22 11:00

「アイアンの応急処置」をレスキュー♪

【アマチュアゴルファーKさんの悩み】
「調子が落ちると、アイアンでダフリやトップのミスが頻発します。ラウンド中にできる応急処置はありますか?」

金澤志奈のレスキュー回答】
ダフリとトップはまったく違うミスですが、原因は同じだと考えています。正しいスイング軌道の修正が求められますが、今回はミスを最小限に抑えるためのラウンド中のチェックポイントに絞ってお話ししたいと思います。

1.「両肩」の傾きをチェックする

飛球線に向かって左肩をやや上げる

アドレス時の両肩の角度をチェックしてみてください。「ドライバーではアッパーブローのスイングが求められるので角度をつけるべきだけど、アイアンはダウンブローなのであまりつけないほうが良い」と考える人が多いと思いますが、アイアンも両肩はやや斜めに自然と上体が傾く体勢がミスを抑えるアドレスといえます。

2. 平らだと体重が不安定に…

ギッタンバッコンだとトップ、体重を左のまま維持するとダフリに…

両肩のラインが地面と平行だと、左サイドに体重が多く乗ってしまう危険性があります。体重がバックスイングでは左、ダウンスイングでは右に。ギッタンバッコンのスイングとなりやすく、ダフリやトップを引き起こしてしまうからです。

3. 上体は開かない

上体が開くと左肩はアドレス時より上がってしまう(右×)

上体をなるべく自然に開かせるために、もうひとつ気をつけたいのがダウンスイング時の胸の向きです。ラウンド中に疲れが出たり調子が悪くなると、どうしても上体が開きやすく、クラブを下から入れてしまいがちです。

4. 胸を後方に向けた状態でインパクト

このくらいの意識で良いという意味

上体の開きを抑えるためには、バックスイングで後方(飛球方向とは逆)に体を向けた状態で、インパクトを迎えるくらいの意識を持つことです。なるべく胸をトップの位置のまま動かさず、前傾姿勢をキープすることで、開きやすい上体を抑えることができます。

ラウンド中は最小限のポイントチェックで、ダフリやトップを最小限に抑えてみてください♪

【今回のまとめ】肩を傾け、胸は後ろを向けたまま…

・アドレス時に両肩をやや傾ける。
・ダウンスイングで、は後方に向いたままインパクトさせる。

取材協力/石岡ゴルフ倶楽部

解説/金澤志奈(かなざわ・しな)
1995年生まれ、茨城県出身。2016年に日本女子学生ゴルフ選手権を制し、17年にプロテスト合格。同年9月にはステップアップツアーで初優勝。今季は1stリラキング18位の資格で、後半戦レギュラーツアー初優勝を目指す。

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