サイエンスフィット レッスン

そうじゃない!「タメとリリース」の誤解(前編)

2019/11/07 17:00

手首の使い方をプロと比較すると?

プロ(赤線)と受講者(黒線)の左手首のコックの動き。グラフの形状は似ていますが…

モーションキャプチャーを使って、さらに左手首の動きを詳細に観察してみましょう。まずはコック。これは手首が親指側や小指側に折れる角度を表しています。プロの動き(グラフの赤線)と比較すると、動きの方向は合っているのですが、切り返し後の4分の3ダウンからインパクトに向かって、猛烈に戻っています。意識的に手で操作しなければこのような動きにはなりません。

左手首のヒンジは、プロ(赤線)と受講者(黒線)で使い方が大きく異なる

次に左手首のヒンジ。グラフは手首が甲側や手のひら側に折れる角度を表しています。これは、プロとグラフの形が全然違いますよね。プロは切り返しから手のひら側に折れていき、インパクトで少し手のひら側に戻る動きをしています。これに対して、楠田さんはトップでいったん甲側に折れ、ハーフダウン、インパクトで過剰なほど手のひら側に折れていっています。明らかに強く腕をこねてしまっているのです。

実際、どのような動きをしているかというと…≫
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