サイエンスフィット レッスン

チーピン&プッシュに効くリストワークのちょっとした味付け

2023/05/04 14:00

リストワークで球をつかまえる理想的な腕の使い方とは?

プロ(左)と比較してハーフウェイダウンでクラブが寝てしまっている

この問題は、スイング動画からも見て取れます。飛球線後方からの動画でハーフウェイダウンの状態を同じリストターンタイプのプロと比較してみましょう。プロはアドレス時のボールとひじを結んだ「エルボーライン」に沿ってクラブが下りているのに対して、岡山さんは、クラブが寝て下りています。調子が良いときにはこれでもボールを上手くミートできるかもしれませんが、疲れてくるとどうしても問題が浮き彫りになってくるのです。ハーフウェイダウンで大きくクラブが寝る人は、つま先上がりのライから球を上手く打てないのも特徴の一つです。

高くティアップしたボールにコンタクトできますか?

試しに高くティアップしたボールを打ってみましょう。地面にある球ならインパクトまでにアジャストできたものが、ここまでティアップが高くなると途端に球よりも下を振ってしまうようになります。岡山さんもボールに当てることすらできず、ティのかなり下に当たってしまいました。ダウンスイングでクラブが寝ないように、クラブを立てて扱うようなリストワークが疎かになっているからです。

水平素振りで左腕の使い方を覚えましょう

水平素振りで、正しい腕の使い方を覚えましょう。このように、体の正面にヘッドを上げて、ヘッドの位置に合わせたところに目標物を吊るしましょう。今までのスイングだと、ここにヘッドを当てることはできません。ダウンスイングで腰を切っていくリズムに合わせて左腕を外旋し、シャフトを立てていくように意識することで、目標に当てられるようになります。この腕の使い方がダウンスイングでクラブを寝かさず、エルボーラインに沿って下ろすためのコツなのです。

それでは、今回のレッスンを動画でおさらいしましょう。

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