サイエンスフィット レッスン

アプローチで分かる!正しいリストワーク

2017/03/09 17:00

Vゾーンはど真ん中で軌道は問題なし

クラブ軌道は2度アッパー、4度インサイドアウトでまったく問題ない

スライスに悩むアマチュアの多くは、アウトサイドイン軌道に陥っています。根本的な原因は、オープンフェースでインパクトしていることです。左方向に打ち出そうとすることで、アウトサイドイン軌道になるのです。しかし、井上さんの場合、クラブはVゾーンのど真ん中を下りていて、こうした軌道には陥っていません。ドライバーのインパクトの瞬間も、2度アッパーブローで、4度インサイドアウトになっており、軌道自体は問題ありません。

フォローのすくい上げるような動きが問題

そこで突発的なスライスの原因として疑われるのは、インパクト時のリストワークの悪さです。正しいリストワークでは、インパクト直後からフォローにかけて、フェースが地面方向に向いていきます。これができているかどうか、アプローチを見ると分かります。井上さんの場合、フェースをターゲット方向に向いたまま、すくい上げるような形になっています。具体的に言うと、手首の曲がり方が逆になっているんです。

左手首が甲側に折れるような動きは、スライスだけでなく、ダフリやトップの原因にもなる

ヘッドを目標方向に出そうと意識して、このように左手首が甲側に折れて、同時に右手首が手のひら側に折れてしまうので、インパクトゾーン付近で、フェースターンせず、すぐにクラブヘッドが上昇してしまいます。アプローチで、ダフったりトップしたりというミスもあるはずです。このようなリストワークでインパクトすると、ロフトが寝てフェースが開きやすくなるので、大きなスライスが出たり、ミドルアイアンが高い弾道になったりします。

左手首は「手のひら側に折れる」が正解≫
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