「ボールの気持ち」「限界ライン」「下から見ない」…ライン読みの鉄板メニュー【青木瀬令奈のThe Putting World#9】
女子ツアーで一、二を争うパット名手・青木瀬令奈によるパッティング技術連載「The Putting World」。パッティングの考え方、ストロークのコツ、ラインの読み方、距離感の出し方など、彼女の頭の中、その世界観をじっくりとひも解いていきます。第9回はライン読みの前編。
目次
- ボールの気持ちになってラインを読む
- 反対側から限界ラインを見つける
- ブレイクポイントの上から見る
ボールの気持ちになってラインを読む
ラインを読むときは両足でラインをまたぎ、「この傾斜だったら左に転がりやすいよな~」などと、どちらに転がりやすいかをボールの気持ちになって考えます。同じように最近は足裏で傾斜を測る人も多いですが、よく言われるのが「前後の傾斜は分かりやすいけれど、左右の傾斜が分かりづらい」ということ。そんな時に私がおススメするのは、左右が分からないのであれば、体の向きを90度回転させて、ラインと平行に立つようにすることです。そうするとラインに対して左右の傾斜が分かるので、フックかスライスかがつかみやすいと思います(例えばつま先側に体重がかかればスライスライン)。
反対側から限界ラインを見つける
私は必ずカップの反対側からラインを見ます。その際にはいちばん保険をかけるラインを探します。保険をかけるとは、つまり「いちばん膨らませる限界のライン=ジャストタッチのライン」です。そもそもラインは膨らませるほうが難しいもので、真っすぐであればカップに対して打てばいいので、入る確率は上がります。ジャストで打つにはどれぐらい膨らませばいいかは、反対から見たほうがイメージしやすいんです。最後に曲がる頂点の辺りから確認して、膨らましたラインからどの程度内側に行くのか、最終的なラインを決めます。
ブレイクポイントの上から見る
ラインを下側から見る人は多いですが、私の場合はカップとブレイクポイントを結んだ延長線上の上から見て、カップに向かって下りてくるスピードをイメージをします。その上でブレイクポイントまでの上り、その先の下りを見て、最終的なスピード感を決めます。ラインが決まったらそこにボールの線を合わせて構えますが、立った感じで持ち球や体重配分、ボール位置などで微調整をすることも多いです。基本的にはジャストより30cmオーバーぐらいが入りやすいと思っています。
■ 青木瀬令奈 プロフィール
7歳で競技を始め、2008年「全国高校選手権」で優勝。11年のプロテストに合格。15年から女子プロの大西葵の兄・大西翔太氏がコーチ兼キャディとなり、飛距離アップに成功。17年「ヨネックスレディス」でツアー初優勝。20年に選手の取りまとめ役となるプレーヤーズ委員長に就任。23年「大王製紙エリエールレディス」で5勝目。24年の11月には両足の種子骨を骨折し、25年は痛みと戦いながらのプレーを送りながらも、年間レースを37位で終えた。グリーン上のパフォーマンスに定評があり、その技術は女子ツアーでも一級品。教えを乞う選手も多い。
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