ビビビビー! クラブ挙動が安定する左手人差し指の“レーザービーム”【青木瀬令奈のThe Putting World#8】
女子ツアーでも1,2位を争うパット名手・青木瀬令奈によるパッティング技術連載「The Putting World」。パッティングの考え方、ストロークのコツ、ラインの読み方、距離感の出し方など、彼女の頭の中、その世界観をじっくりとひも解いていきます。第8回はグリップのハナシ(後編)。
人差し指を下に向けヘッド上昇を防ぐ
クロスハンドにした理由は前回お話ししました。その上でもう一つ触れておきたいポイントが、左手の人差し指を伸ばしていることです。人差し指が下を向いた状態を長くキープすることで、ヘッドが上昇するのを抑制しているんです。実際、周りの人から「人差し指が下を向いている時間が長いよね」とよく言われます。
レーザービームが地面を差し続ける
私は人差し指からレーザービームが出ていると思ってストロークしています。レーザービームが上を向くとヘッドが浮いてきます。一方でビームが地面を差し続ければ、ヘッドは浮いてこない。実はこの人差し指はクラブ挙動の安定にもつながっていて、グリップに添わせることでシャフトをねじりにくくなり、クラブを真っすぐ動かしやすくなります。
左右の握りは「逆オーバーロッキング」
ショットと同じで私は「オーバーロッキング」(オーバーラッピングとインターロッキングの合わせ技)で握っています。小さいころ、父と練習場に行ったときにオーバーラッピングだったのですが、それだとクラブが飛んでいきそうだったんです。そこで右手の小指を左手の人差し指と中指の間に挟み込んだんです。パットの場合はクロスハンドなので、その逆バージョンで握っています(左手の小指を右手の人差し指と中指の間に挟む)。
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青木瀬令奈 プロフィール
7歳で競技を始め、2008年「全国高校選手権」で優勝。11年のプロテストに合格。15年から女子プロの大西葵の兄・大西翔太氏がコーチ兼キャディとなり、飛距離アップに成功。17年「ヨネックスレディス」でツアー初優勝。20年に選手の取りまとめ役となるプレーヤーズ委員長に就任。23年「大王製紙エリエールレディス」で5勝目。24年の11月には両足の種子骨を骨折し、25年は痛みと戦いながらのプレーを送りながらも、年間レースを37位で終えた。グリーン上のパフォーマンスに定評があり、その技術は女子ツアーでも一級品。教えを乞う選手も多い。