青木瀬令奈のThe Putting World

朝イチの鉄板メニューは「芝を触る」こと 試合前ルーティン3選【青木瀬令奈のThe Putting World#12】

2026/06/07 22:57
朝は必ず練習グリーンで芝を触る青木

女子ツアーでも一、二を争うパット名手・青木瀬令奈によるパッティング技術連載「The Putting World」。パッティングの考え方、ストロークのコツ、ラインの読み方、距離感の出し方など、彼女の頭の中、その世界観をじっくりとひも解いていきます。第12回は朝のルーティン編。

目次

  • 芝と会話をする
  • 目線の確認をする
  • 切れるラインの練習
  • 最後にドリルを連続写真で見せます

芝と会話をする

朝イチは練習グリーンに行くと必ず芝を触ります。時間がなくてパッティングの練習ができない時でも、触ることだけは忘れずにやります。毎日触っていると、朝イチから距離感が合うんです。

手のひらについた砂と水分を確認する

まずは指を立ててグッと触ります。そうすることでコンパクションが分かる。「今日は緩いからキャリーで止まるな」など、その情報はグリーンを狙う際に生きます。続いて手のひらで擦るようにして、芝の長さを感じます。そうすることで芝の細さや長さが分かり、グリーンの速さが想像できます。最後に手のひらにつく水分量や砂の量を確認します。砂が多いとラインが切れにくかったりします。芝を触ることで全ての要素が分かるので、芝と会話をしていろんな情報を取り入れてください。

目線の確認をする

カップとの間にマークしどこを通るか確認

真っすぐ向けているか、真っすぐ向いたところに出せているかも大事なポイントです。そのためにも、日々の目線チェックが必要。寝ている姿勢や運転姿勢などで、毎日人間の体はズレてきます。ですから「今日の真っすぐはどうなのか」を、朝確認する必要があります。

確認方法は、まずストレートなラインを探します。距離は2yd。1ydのところにマークして、そのマークを意識せずカップにだけ意識を向けて球を打ちます。例えばボールがマークの右側を通過したとすれば、「自分の真っすぐは今日は右を向きやすいんだ」と気づけます。私は持ち球がフック回転なので、やはり右を向きやすいです。

切れるラインの練習

ティの横を通るスピードを一定に

ボール1個ないしカップ1個切れるぐらいのラインを探します。切れるラインで「カップより外に打ち出す練習」をします。カップから2yd離れて中間地点にティを挿します。切れるラインは、カップ1個だったら、その1個分の狙いに対して打ち出していかないと入りません。これが意外とできないもの。カップより外に出すように、ティの外に体を向けて打ち出すことを意識します。この際、ティの横を通過するスピードを一定にすることが大事です。

最後にドリルを連続写真で見せます

■ 青木瀬令奈 プロフィール

7歳で競技を始め、2008年「全国高校選手権」で優勝。11年のプロテストに合格。15年から女子プロの大西葵の兄・大西翔太氏がコーチ兼キャディとなり、飛距離アップに成功。17年「ヨネックスレディス」でツアー初優勝。20年に選手の取りまとめ役となるプレーヤーズ委員長に就任。23年「大王製紙エリエールレディス」で5勝目。24年の11月には両足の種子骨を骨折し、25年は痛みと戦いながらのプレーを送りながらも、年間レースを37位で終えた。グリーン上のパフォーマンスに定評があり、その技術は女子ツアーでも一級品。教えを乞う選手も多い。

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