青木瀬令奈のThe Putting World

“33&34インチ” 2本を使い分ける理由とは「前傾角とライ角」【青木瀬令奈のThe Putting World#17】

2026/08/18 11:00
33インチと34インチの2本を使い分ける

女子ツアーでも一、二を争うパット名手・青木瀬令奈によるパッティング技術連載「The Putting World」。パッティングの考え方、ストロークのコツ、ラインの読み方、距離感の出し方など、彼女の頭の中、その世界観をじっくりとひも解いていきます。第17回はパターの長さについて。

目次

  • たまに長さ違いのパターで構えてみる
  • 軌道修正のためにも長さ違いがハマる
  • 長さに決まりはない

たまに長さ違いのパターで構えてみる

34インチにすると前傾が少し起きる

私はいつも、33インチと34インチの2本のパターを持ち歩いています。基本的には33インチを使いますが、続けていると「正しい前傾角度」が分からなくなってくる(だいたい深くなる)。そのときは34インチを持ってきて、少し長めのパターで構えて体を起こしてあげるんです。すると、自然な正しい前傾角度に戻すことができます。33インチのパターに戻しても構えやすいです。

軌道修正のためにも長さ違いがハマる

33インチのパターはライ角が70度、34インチはライ角が72~73度ぐらいです。34インチはちょっとアップライトで吊って構えるイメージになります。アウトサイドにヘッドが上がり過ぎているときは、短いほうを使ってボールを遠めに置き、自然なイントゥイン軌道に矯正します。インサイドに引き過ぎたり、力感が強くなりすぎたりしているときは、長いほうでヘッドの重さを感じながら自然なイントゥインを作ります。その場合は円運動から若干縦振りイメージになりやすいです。

長さに決まりはない

ストロークしやすい長さを見つけて欲しい

パットで悩んだ時は、長さ違いのパターを用意しておくと、新しい発見が得られやすくなります。気持ちのいい前傾角度に対し、腕がスムーズに動くのであれば何インチでもオッケー。私の身長(153cm)と腕の長さには31インチが合っていますが、私の場合は、前傾角度が深くなるほど力感が強くなる。ですから、少し長めのパターを使って吊って構えて、ヘッドの重さを感じられるように心がけています。その答えが、33インチや34インチといった長さのパターになるんです。

■ 青木瀬令奈 プロフィール

7歳で競技を始め、2008年「全国高校選手権」で優勝。11年のプロテストに合格。15年から女子プロの大西葵の兄・大西翔太氏がコーチ兼キャディとなり、飛距離アップに成功。17年「ヨネックスレディス」でツアー初優勝。20年に選手の取りまとめ役となるプレーヤーズ委員長に就任。23年「大王製紙エリエールレディス」で5勝目。24年の11月には両足の種子骨を骨折し、25年は痛みと戦いながらのプレーを送った。グリーン上のパフォーマンスに定評があり、その技術は女子ツアーでも一級品。教えを乞う選手も多い。

青木瀬令奈のThe Putting Worldの記事 記事一覧