ヘッドがビュンビュン走る姫ゴルフ 第3回 3時-9時のボディスイング!
地面に平行から平行へ!
前回の4時-8時のスイングをマスターしたら、今度はピッチングウェッジで3時-9時の練習です。だんだんと振り幅が大きくなっていきますが、だからといって、基本は変わりませんよ。手首を柔らかくしなやかに保って、ヘッドの重みを振り子のように使う感覚は同じです。
3時-9時ということで、テークバックとフォローでは、クラブシャフトが地面と平行に。平行になるまで上げて、平行になるまで振る。この振り幅でヘッドが走るフルスイングに、また一歩、近づけていきましょう!
ボディで振る感覚を感じてください!
4時-8時のスイングでは、腕で振るとか、体で振るとか、そんなことは一切考えずに、ただ手首を柔らかくしなやかに使って、まっすぐに飛ばすことだけを意識しました。手首に力が入ったり、インパクトでグリップを強めたら、しなやかなリストが使えず、ボールが右に出てしまいましたよね。
3時-9時のスイングでも、手首やグリップのしなやかな感覚は同じです。そこに、ボディで振る感覚を加えていきます。どんな意識を持つかというと・・・。
腕の三角形をそのまんま振る感じ
アドレスで作った三角形を崩さずに、腰の回転を使って3時-9時。なーんだ、三角形を崩さないなんてよく聞く話だな、と思わないでくださいね。
アドレスと同様に、グリップがまっすぐにお腹を指している状態を保ちながら、体の正面からクラブを外さないようにして、腰の回転を使って、何回も確実にまっすぐヒットできますか?
軽く脇を締める感じで体と一緒に回すこと
ゴルフのスイングでは、ハーフショットがとっても大切です。体の回転を使ってボールを掴まえる基本の基本です。でも、練習場ではフルスイングばかりで、ハーフショットの練習をしている人を、ほとんど見かけないのが不思議なくらいです。
この、3時-9時のスイングで、うまく打てない人は、きっと手を使っているからです。テークバックやフォローでグリップエンドがあさっての方向を向いていませんか?グリップエンドはアドレスの時と同様に、お腹を指し続けるようにしてください。軽く脇を締めるようにして、腕を使わず、ボディの回転だけで、ボールを捉えられるように練習を重ねてくださいね。
一気に3時まで振り抜きましょう!
理屈っぽい男性は、テークバックのフェースの向きとか、インパクトの形とかを知りたがりそうですね・・・。でも、そんなことは一切考えずに、まずは一気に平行から平行へ。
テークバックでクラブが地面と平行なる9時になったら、そこから、腰の回転を使って、一気に3時まで、クルンとスムーズに体を回すことだけを意識してくださいね。三角形を保ちつつ、手首はしなやかに。
フォローでリーディングエッジは垂直ですか?
3時-9時のスイングで、もう一つ意識を向けたいところは、3時のフォローでのリーディングエッジの向き。左に倒れていませんか?あるいは手首が返らず、右に開いていませんか?
3時のフォローでは、エッジの向きがボールを打ち出す方向を示していると考えてください。ボディーの回転を使って、飛球線に沿ってまっすぐ3時-9時のスイングをしたなら、エッジはフォローで地面と垂直になっているはずですよ。そこで、左右に傾いているようなら、アドレスを再チェック。アドレスの時、体の真ん中でスクエアになっているか、ちゃんと確認してみてくださいね。
普段の練習のウォームアップに
今回の3時-9時のスイングは、まっすぐ打てることが目標ですが、今日それができたからといって、終わりではありません。特に、この3時-9時のハーフショットは、フルスイング前のウォームアップとして、普段の練習でも毎回欠かさず実践して欲しいんです。
手首は固めずしなやかに。クラブはずっと体の正面に保ってボディの回転で振る。フォローでエッジの向きを垂直に。これは、ヘッドをビュンビュン走らせるための準備体操ですよ!
【撮影協力】ファミリーゴルフプラザ銀座ミズノゴルフスクール
■ 高橋秀与 プロフィール
日本女子プロゴルフ協会・ティーチングプロフェッショナル資格A級。ヒルズゴルフアカデミー虎ノ門や、ファミリーゴルフプラザ・ギンザでの女性向けレッスンが大好評。スイングの基本を踏まえつつ、感覚的にボールを捉えるためのシンプルなドリルを積み重ねることで、エレガントで力強いスイングを分かりやすく伝授。