上達ヒントの宝箱

ヘッドがビュンビュン走る姫ゴルフ 第4回 Lから逆Lでコックを使う練習!

2011/11/07 11:30

コックをしっかり入れるLから逆Lへ!

前回は、クラブを地面に平行に上げて、平行まで振る3時-9時のスイングを練習しましたね。さあ、いよいよフルスイングへ!と行きたいところですが、ヘッドをビュンビュン走らせるために、もう1ステップ必要です。

それが、Lから逆Lまでのスイング。これは3時-9時のスイングに、コックを加えて、腕とクラブでL字を作るものです。テークバックでL字、フォローでは逆L字を作るように振る練習ですよ!

コックを積極的に使うメリット

今は、リストを返さず、ボディの回転で振るボディターンスイングが主流です。でも、これはリストを一切使わないというわけではないんです。

特に、女性レッスンをメインとした姫ゴルフでは、リストコックを積極的に使っていきます。それは、テークバックで非力な女性がクラブを上げやすくする目的ですが、男性にとっては、リストに余計な力を入れず、ヘッドを走らせるためにも有効です。詳しくは、姫ゴルフ第1回目を復習してみてくださいね。

早い段階で腕とクラブをL字に

Lから逆Lのスイングは、3時-9時のスイングがベースです。その違いは、テークバックとフォローで腕とクラブを直角にすること。左腕をピーンと張って、クラブと直角に。

3時-9時のスイングと同じ感覚で、ボディを使って振りますが、テークバックの早い段階で、L字を作ることがポイント。ヘッドが立って、シャフトの方向に、スッと軽く持ち上げる感じを覚えてくださいね。これが、手首に余計な力が入らないコツなんです。

左右対称に逆Lでしっかり止めましょう

テークバックで腕とクラブをしっかりと直角に。テークバックではクラブが耳の後ろくらいに収る感覚になります。フォローでは、まったく左右対称に逆L字を作ることを意識してください。勢い余ってフォローでクラブが巻き付いてしまわないように、逆Lの形でしっかり止めるようにしましょう。

インパクトを気にせず一気に逆Lへ!

3時-9時の練習同様に、Lから逆Lのスイングでも、インパクトを気にせず、Lの状態から逆Lまで、体を一気に回して、振り抜くことを意識してくださいね。ボールに当てようとしないこと。一気に振り抜く意識を保ったまま、ボールをまっすぐに飛ばせるように練習を重ねましょう。

ヘッドの重さを感じましょう!

手首を柔らかく使って、Lから逆Lへ一気に振り抜く。このときに感じて欲しいのは、ヘッドの重さです。ヘッドは重力に従って落ちるだけ。良い感じでLから逆Lに振れてくると、ヘッドは真下に落ちるような感覚で振れてくることに気がつくはずですよ。

コックは積極的に使いますが、リストを返そうなどと考えなくていいんです。ヘッドの重さ、落ちる力を感じることに集中しましょう。リストは自然に返るはずです。

次回はいよいよフルスイングへ

4時-8時、3時-9時、そしてLから逆Lへ。毎回練習では、この順番を繰り返し練習してください。手首をしなやかに、そしてリズミカルに!

実は、このLから逆Lの練習で、ビュンビュン走らせるフルスイングまで、あと一歩というところまで来ていますよ。あとは、下半身の動きを加えるだけ。次回までにLから逆Lのスイングを、しっかりとマスターしてくださいね!

【撮影協力】ファミリーゴルフプラザ銀座ミズノゴルフスクール

■ 高橋秀与 プロフィール

日本女子プロゴルフ協会・ティーチングプロフェッショナル資格A級。ヒルズゴルフアカデミー虎ノ門や、ファミリーゴルフプラザ・ギンザでの女性向けレッスンが大好評。スイングの基本を踏まえつつ、感覚的にボールを捉えるためのシンプルなドリルを積み重ねることで、エレガントで力強いスイングを分かりやすく伝授。