プロでも難しいピンまで50ydのバンカーショット 「近くに立つ」は正解? 横田英治

一歩上の実戦テクニック/横田英治
ここから寄せられるイメージ湧きますか?

「あの距離のあるガードバンカーには絶対に入れてはいけない」。と、分かっているのに入れてしまうのが我々アマチュアの常。グリーンまでは別のガードバンカーがあり、直接ピンを狙うとそこに入れてしまうリスクもある。安全に横の花道に出すという選択肢もあるが、上を目指すには“最低限グリーンに乗せるバンカーショット”も覚えておきたい。成功確率をアップさせるポイントを横田英治プロに教えてもらう。

1. 番手はピッチングウェッジか9番アイアン

一歩上の実戦テクニック/横田英治
今回はPWを選択

この状況で私たちプロがいちばん恐れるのは“ホームラン”して、グリーン奥に打ちこんでしまうこと。ショートして手前のバンカーに入れてしまっても、サンドセーブすることはできますが、グリーン奥はOBする恐れもあります。また奥のラフに留まったとしても、左足下がりや逆目のケースが多くてそこからピンに寄せるのは難しく、その時点でボギーは“ほぼ確定”。ですから、クリーンヒットさせる打ち方は選択しません。

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「バンカー」=「サンドウェッジ(SW)」と考えるアマチュアの方は多いですが、ピンまで50ydの距離で、SWを使って寄せられる割合はプロでも20回打って1回程度でしょう。SWでのエクスプロージョンショットで出せる飛距離の限界は35yd程度。ピンまで届かせるのは難しいので、よりロフトの立ったピッチングウェッジ(PW)や9番アイアン(9I)を使って打ちましょう。

2.セットアップは通常の真逆

一歩上の実戦テクニック/横田英治
左が通常のバンカーショット、右がピンまで50ydのバンカーショット

通常のバンカーショットであれば、ボールから離れて立ち、スタンスを広げて重心を下げます。グリップは長く持ちハンドダウンに構えます。これはボールを柔らかく上げる態勢で、飛ばしたくない時のセットアップ。今回の遠い距離のバンカーはすべてが逆になります。

ボールの近くに立ち、スタンスを狭めて重心を上げ、グリップはやや短めに握ります。そうすることで砂の取れる量が若干少なくなり、同じエクスプロージョンショットでも距離が出せます。

3.ボールポジションはやや左に

一歩上の実戦テクニック/横田英治
左が通常のバンカーショット、右がピンまで50ydのバンカーショット

ボールを体の中央寄りに置くと砂が多く取れすぎて距離を出せません。通常のSWのショットより、やや左側に置くとよいでしょう。

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4.フェースは若干開いて

一歩上の実戦テクニック/横田英治
バウンスを少しでも使いたい

PWや9Iは、SWのようにバウンス角がついていないため、若干フェースを開いてバウンス角を増やしてあげます。以上のセットアップができたら、あとは躊躇せずに思い切りよく振り抜くだけ。飛ぶ構えができているので、自分のセットアップを信じで、30ydのバンカーと同じイメージで打ちましょう。

動画で解説

今回のまとめ

一歩上の実戦テクニック/横田英治
入れないのが一番!

ピンまで50ydのバンカーからあわよくば寄せたいときのショット

・番手はピッチングウェッジか9番アイアン
・セットアップは通常の真逆
・ボールポジションはやや左に
・フェースは若干開いてバウンスをつける

今回のシチュエーションは、ラウンド中にある最も難度の高いショットです。ですから、まずはこのバンカーに入れないマネジメントすることを最優先してください。それでも入れてしまったときは、今回の打ち方に思い切ってトライしてみてください。

取材協力/富里ゴルフ倶楽部

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