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コースを攻略してスコアアップ Vol.01 石岡ゴルフ倶楽部

2013/03/29 16:16

石岡ゴルフ倶楽部 ホールから読み取るニクラス設計の攻略法 3H・382Y・Par4

3番ホールは距離の短いパー4です。ホールの右側には池が配置されています。ティショットでは距離よりも方向性を優先することが求められます。右サイドを避けて左サイドを狙いたいところですが、左ラフには膝の高さまであるブッシュが生い茂っています。その為、単純に右の池を警戒するショットではダメなのです。しかし、真っ直ぐ打つだけではセカンドショットの距離が多く残ってしまいます。可能な限り真っ直ぐ遠くへボールを飛ばす勇気と技量を試されるホールです。

セカンドショットはつま先下がりのライになります。スライスボールの出やすいライから狙うグリーンの右サイドにはバンカーと池が待ち受けています。右にハザードがあるホールのセカンドショットにつま先下がりのライを配置するところが、ゴルフというゲームを知り尽くしたニクラスデザインの難しさなのです。

石岡ゴルフ倶楽部 ホールから読み取るニクラス設計の攻略法 5H・576Y・Par5

5番ホールは比較的距離の短いロングホールです。
ティショットは大胆に飛ばしを求められるレイアウトです。右サイドのポットバンカーを避けて、ドローボールで十分に飛距離を出したいホールです。

セカンドショットでもドローボールで距離を出してツーオンを狙いたいところですが、セカンド地点のライはやや左足下がりになっており、ドローボールを打つことが難しく作られています。もし、ドローボールを打てたとしても、グリーンの左サイドにはバンカーと池が待ち受けており、大きな曲がりは許されません。距離の出る選手にはチャレンジングかつ繊細なホールなのです。3打でグリーンを狙うプレーヤーはグリーン手前100ヤード地点がベストエリアです。このエリアはフラットなライになっており、距離の出ないプレーヤーでもピンを狙うことが可能です。プレーヤーの飛距離に関わらず、すべてのゴルファーが勝負を楽しむことができる設計になっています。

石岡ゴルフ倶楽部 ホールから読み取るニクラス設計の攻略法 15H・465Y・Par4

15番ホールは距離の長いパー4です。
ティショットでは飛距離と正確さの両方が求められます。ホールの右側には池とバンカー群が配置されています。このバンカー群を越してゆくためには、プレーヤーの飛距離によって狙うラインが変わってきます。十分に飛距離の出るプレーヤーはバンカー群の右サイドを狙います。上手く打つことができれば、次のショットは距離が短くなります。しかし、このラインからボールが右に曲がってしまうと、池に吸い込まれてしまいます。この右へのミスを怖がってフックボールが出てしまうと、ホールの左サイドにあるバンカーにつかまってしまいます。プレーヤー心理を深く理解して設計されているホールです。

飛距離の出ないプレーヤーはバンカー群の左サイドを狙って打ちます。このラインを狙えば右のバンカー群は問題なく越すことができ、さらにホール左サイドにあるバンカー手前のフラットなライへボールを運ぶことができます。このフラットなライからはフェアウェイウッドでも十分にグリーンが狙えます。グリーンの左サイドには花道が用意されていますから、低く転がるボールでもグリーンを捕えることができます。反対に飛距離が出て、フェアウェイ右サイドからグリーンを狙う場合は、バンカー超えのショットになります。ほんの少しの縦の距離の狂いがトラブルになる設計です。飛距離、正確さ、度胸の3つの力を試されるホールです。

コース解説/堀尾研仁
取材協力/石岡ゴルフ倶楽部

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