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コースを攻略してスコアアップ Vol.03 太平洋クラブ&アソシエイツ益子コース

2013/04/18 11:00

太平洋クラブ&アソシエイツ益子コース ホールから読み取る加藤俊輔設計の攻略法 5H・536Y・Par5

5番ホールは左ドッグレッグのPar5です。このホールはグリーンに特徴があります。グリーンは左手前から右奥に伸びる大きな二段形状になっています。手前の段は、奥の段に比べて1.5メートル程高く作られています。その為、ピンを狙うショットでは落とし場所と転がりのコントロールが要求されます。ウェッジなどのスピンを利かせられるクラブの場合は、直接ピンの根元を狙えば良いでしょう。しかし、スピンがあまり利かせられないクラブを使う場合は、落とし場所を考えなければいけません。ピンが手前の段にある場合は、花道を転がして寄せることが求められます。また、ピンが奥の面にある場合は手前の面に落とし、二段の下り傾斜を使って寄せることが求められます。つまり、自分のショットのキャリーとランの距離を把握し、さらにコントロールすることができなければ、ボールをカップに寄せることはできないのです。プレーヤーの技術と判断力を求められるホールです。

太平洋クラブ&アソシエイツ益子コース ホールから読み取る加藤俊輔設計の攻略法 14H・195Y・Par3

14番ホールは正確なショットを求められる池越えのショートホールです。手前から左サイドには池が配置されています。距離の短いショットやフックボールは禁物です。安全に右サイドを狙いたいところですが、グリーンは砲台になっており、右サイドはベストエリアとは言えません。グリーン右エリアからは1.5メートル程の打ち上げになっており、グリーン面は池に向かって傾斜しています。また、このグリーン右エリア手前に大きな石を積んだ山があり、ティーグラウンドから見ることができません。この石山はリンクスコースのマウンドの様に先を見えなくすることで、プレーヤーの想像力を試しているのです。恐怖心を打ち消して、ピンを狙う勇気を求められるホールです。

太平洋クラブ&アソシエイツ益子コース ホールから読み取る加藤俊輔設計の攻略法 18H・421Y・Par4

18番は距離のある右ドッグレッグのミドルホールです。フェアウェイはティーグラウンドから見て左方向へ傾斜しており、いわゆる逆バンクのフェアウェイとなっています。最短距離を求めて右サイドを狙うと大きな松の枝が空中のハザードを作っています。フェアウェイセンターを狙った場合でも、フックボールを打ってしまうとボールは傾斜によって左の林まで転がってしまいます。ドライバーショットの正確さが要求されます。

グリーンは砲台型で手前の両サイドにはバンカーが配置されており、しっかりとーキャリーを出してグリーンを捕えなければなりません。しかし、セカンドショットのライはつま先上がりのアップヒルライとなります。このライからはフック系の弾道が出やすいものです。つまりボールをグリーン上で止めることの難しいライから、止まる弾道を求められる設計になっています。

このホールはレイアウトに対する理想弾道を打つことが難しく設計されています。この設計者の意図を理解して攻めることができれば、上手くスコアをまとめることができるでしょう。

コース解説/堀尾研仁
取材協力/太平洋クラブ&アソシエイツ益子コース

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