GDO社員の女ひとり放浪記 ~秋なのに夏泊~
いざ! 女のおひとりさま旅へ
青森県北部の陸奥湾に突き出た夏泊半島に位置し、海に囲まれ、開放感あふれるゴルフ場。ゴルファーならば一度はプレーしてみたいと憧れる「夏泊ゴルフリンクス」…に隣接する「夏泊 海浜ロッジ」に、入社2年目社員(23歳、ゴルフ歴1年半)が別件取材の制作スタッフとして、ゴルフなしの女おひとりさまで行ってきました。人生初出張のレポートを公開します。
東京から電車で揺られること3時間半
朝8時。東京駅から東北新幹線「はやぶさ」に乗り込むと、通勤ラッシュの喧騒が少し遠のき、初出張の実感がこみ上げてきました。心のなかで小さくガッツポーズ。新幹線特有のにおいと明るい車内には、幼いころからなぜかワクワクが止まらなくなる性分です。でも、今回は仕事…。遊びじゃないんだと自分に言い聞かせます。
新青森駅まで約3時間となる旅のお供は、売店で厳選した駅弁「大船軒 鱒押寿し」と、夏泊半島のガイドブック。仕事の予習で一睡もできないまま新青森駅へ降り立つと、発着メロディー「青森ねぶた囃子」が緊張をほぐしてくれました。ねぶた祭が有名な青森県ならではの歓迎に、再び心が躍ります。
夏泊ゴルフリンクス最寄りの浅虫温泉駅までは、青森駅を経由して「青い森鉄道」に乗り換えさらに30分。山から海へ、そして街をつなぐ同鉄道は1時間に約2本のペースで運行しています。押しボタン式の開閉扉に戸惑いながらも、席を無事確保。2両編成のこぢんまりとした車内は、地元のおばあちゃんや学生たちであふれていました。
午後1時。浅虫温泉駅に到着しました。海釣りができる公園や海水浴場があり、夏は多くの人でにぎわうといいます。その名の通り、温泉が有名な同駅の目の前に、無料の足湯を見つけました。温泉街まで足を伸ばせば、無料で温泉卵を作ることができる「温泉たまご場」や、飲泉所などもあります。
せっかくなので駅から歩いて5分ほどの海水浴場へ向かうと、テンションが上がってきました。夢中で写真を撮っていると、背後から「わたしには気になっていることがあるー!」と叫び声が。TBS某番組の名物コーナー「未成年の主張」のようだなと思い、振り向くと、10代くらいの女の子3人組が代わるがわる、好きだけどムカつく男子に向けた告白?のようなことを海に向かって叫んでいました。甘酸っぱい主張に後ろ髪を引かれながらも、時計とにらめっこしながらタクシーに乗り込みます。
夏泊半島をぐるりと囲む「夏泊ほたてライン」。海のすぐそばを走る県道から広がる絶景に目を奪われ、北の海ならではの荒々しさと、海水の透明度にしばし時間を忘れてしまいました。